第66話判決、とんとん。『勝訴』!
とりあえずカメラは部屋の数か所に設置しているけれど今はまだ録画をスタートさせない飯塚。人として『やっていいこと』と『悪いこと』の区別はちゃんとつく飯塚。さすがに女性とこれからエッチなことをするのに『その行為』を『撮影』するのは人としてダメだろうと心に誓っていた飯塚。
「オールナイトのお客様って初めてなんです。体力が持つか心配です」
いえいえ。僕も初めてですよと思う飯塚。田所のあんさんが勝手に予約したんです、僕じゃないですよといいように考える飯塚。でもどうせオールナイトコースだけど途中で『退治』に変わるんだからオールナイトじゃないんですよー、と思う飯塚。
「いえ、僕も初めてです。そんなに体力に自信はありませんのでのんびり行きましょう」
「それじゃあ早速お風呂にお湯を溜めてきますね」
そう言ってバスルームへと向かう『えりな』ちゃん。おお!のんびり行きましょうと言ったのにも関わらず早速お風呂にお湯を溜めるとは!『えりな』ちゃんは『仕事きっちり』だ!と思う飯塚。と、同時に違法デリヘルのくせに『グッドフェラーズ』やりおるのう!嬢の教育がしっかりしてるじゃないか!と思う飯塚。
「それじゃあ準備出来ましたんで。お風呂に行きましょう」
「は、はい」
「それでは洋服を脱がしてくださいますか?」
「は、はい」
『えりな』ちゃんの洋服を緊張しながら脱がす飯塚。『グッドフェラーズ』いいぞ!と思う飯塚。
「それではお客様、あ、飯田さんですよね。飯田さんのお服も脱がしていいですか?」
『お服』ですと!と思う飯塚。
「はい…」
そして『えりな』ちゃんにお服どころかおパンツまで脱がしてもらう飯塚。股間がすでに直立不動『気をつけ』になっている飯塚。
「まあ♡」
『まあ』、『まぁ』、『まー』、『まあ!』と中国語の四声を心の中で唱える飯塚。
「あ、すいません…」
「ご立派な『もの』をお持ちですね♡」
中国語の四声だけではだめだ!僕の股間は自分が思うより正直だよ!暇な人RT、ムラムラしてる人きRT!と思う飯塚。だめだ!これは仕事なんだ!そして大事な任務なんだ!と自分に言い聞かせる飯塚。
そしてお風呂で体をキレイキレイにしてもらい早速ベッドでプレイが始まる。
普通なら『あるある』なはずのプレイ前の無駄なお喋りも一切ない。『グッドフェラーズ』は違法デリヘルのくせになんて素晴らしい教育をしているんだ!と思う飯塚。と、同時にいかんいかん!任務任務!任務を思い出せ!と思う飯塚。そうだ!『本番強要』だ!と思う飯塚。
「それでは失礼します」
そしていきなり大人のディープキッスをしてくる『えりな』ちゃん。マグロ状態で昔一回だけ行ったことのある総額九十分十万円の高級ソープに匹敵するテクニックを披露される飯塚。き、き、気持ちいいいいいいい!と思う飯塚。と、同時に『牛乳飲んでる奴より』、『布団で寝ている奴より』、『音頭をとってる奴より』、『新聞読んでる奴より』、『条件出してる奴より』、『電車に乗ってる奴より』気持ちいいいいいいいいいいいいい!と心で『さいこーさいこー』と思ってしまう飯塚。
「あ、あ、ああ…」
「気持ちいいですか?」
「は、はい…」
うーん、とりあえず『本番強要』は二回戦目でいいんじゃないか?と迷う飯塚。心の中で裁判を開く飯塚。判決、とんとん、とりあえず一回戦目は普通にこの極上のプレイを楽しむこととする、と『勝訴』の紙を持ちながら走る姿をイメージする飯塚。その瞬間。
『にゅぽっ』
え?と思う飯塚。と、同時に『えええええええええええ!ゴムもつけずに『生』で!「てとりす」スコーン!』とびっくりする飯塚。『本番強要』どころか『逆本番強要』です!姐さん、大変です!と思う飯塚。
飯塚の任務は続く。
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