第4話一時間三千円で飲み放題
「お兄さん!お店お探しですか!」
キャッチの男がタバコを我慢して歩いている住友に声をかける。
「どうですか?一時間三千円で飲み放題ですよ!かわいい女の子もつきますよ!」
(キャッチか。うちのシマで…。どこの店や。最近はこういうのは相手にしてなかったなあ。堅気さんにもしつこくやってるようなら注意せんとなあ。ああ、タバコ吸いたいなあ)
「兄さん。ちょっとしつこいんちゃうか?付きまとっての呼び込みはあかんやろ」
「あれ?ひょっとして『警察』関係の方ですか?」
「いや、そうじゃないけど」
「なあーんだ。ね、ね、三千円ぽっきりですから!いかがですか!オープンしたばかりのお店なんですよー!オープン記念で今だけですから!」
(新店か…。聞いてないなあ。女もつけるって言ってたしなあ。普通の飲み屋じゃないだろう。ちょっと顔出してみるか…)
「兄さん。その店、タバコ吸える?」
「もちろんです!ではご案内しますね!すぐそこですから!」
『肉球会』若頭の住友がキャッチに連れられて雑居ビルへ歩いていく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます