第2話 2年後の実力
エデンの園から現世に戻った達也は、家の外にポータルが開いた。 ドアの取っ手を持って、ドアを開けて中に入った。
達也が部屋に入った途端、リビングから出てきた亮二は廊下で足を止められた。
達也は息が荒く、とても不安そうにしているのを見て、尋ねた。
「どうしたの?」
「あなたの学校には七十二柱の魔神が2体もいるんですよ!学校には数え切れないほどの生徒と教師がいます。」
「幹部か? 」
「幹部ありません。」
「待っててね、着替えてくるから。」
その言葉を聞いて、彼は階段を上ってからドアを開けて部屋に入っていった。
その5分後、達也もまた、デーモンキラーの服を着たまま、部屋を出て階段を降りてきた。客間の外に立つと、中にいる亮二と優子の姿が見えた。
黒の半袖に黒の長ズボン、黒のコートを着ていた。 腰には二本の刀がぶら下がっており、左の刀は「秋水」、右の刀は「悪夢」となっている。
悪夢は、ルナとエミリーから与えられた機械剣です(第2巻第1話)。 亮二と優子はリビングで達也を待っている。
亮二は青のデーモンキラーの衣装を、優子は赤のデーモンキラーの衣装を着ていた。
その瞬間、二人はすでに達也がリビングの外に出ているのを見た。 優子は達也がデーモンキラーの衣装を着ていないことに驚いていた。
「この衣装とこの剣は...」優子が聞いてきた。
「ああ!この衣装は有紀から貰ったもので、この剣は「悪夢」と呼ばれるもので、私の師匠からだ。」
達也は剣をルナとエミリーからもらったとは言えなかった。 優子以外には誰も知らない。
特にあの人、建人リミン。 デーモンキラーのリーダーであり、それがバレたら達也は死刑になってしまう。 そして、もしかしたら優子さんが絡んでくるかもしれかないね。
「有紀...」と優子は呟いた。
優子は、この少女「有紀」が誰なのかを考え続け、親近感と違和感があった。
「達也の幼馴染だと思いく。」
初めて達也さんに会った時に言われった。
「準備はいいか?」
達也と優子はそれに応えて頷き、3人はドアの前まで歩いて車に乗り込んだ。 二人が座っているのを見て、亮二は言った。
「行くぞ。」
10分後、車は達也の学校の入り口に到着した。 二人は車から降りて、ゆっくりと学校の中に入っていったが、学校全体の雰囲気があまりにも不気味だった。
学校内で生徒と教師を探すために、別々に行動することにした。
しばらく探していると、達也、優子と亮二3人が学校の入り口に集まってきたが、生徒も教師も見当たらないと3人とも首を振った。
体育館だけが人目につかないままになっていたので、3人は体育館へ。
二人は体育館のドアまで歩いて行き、亮二はひざまずいてドアに耳をあて、数人の声がとても小さな声で話しているのがわずかに聞こえた。 亮二は、生徒と教師がいることを確信していた。
亮二はドアから耳を離して立ち上がったので、右手を上げてドアをノックした。
「くすくす。」
紛れもないドアのノックの音で、体育館の雑談が止まった。 すると中から大きな声で歩く音がして、ゆっくりとドアに近づいていく男の声が囁かれた。
「......誰が?」
誰かが何か言っているのを聞いて、亮二はすぐに言った。
「怖がらないで! 私たちはデーモンキラーだ 私たちはあなたを助けるためにここにいます。」
数秒後、ゆっくりと扉が開き、男性教師が扉と扉の間の隙間から首を突っ込んでみると、そこには少年二人と少女一人の姿があった。 怪物ではないことを確認した後、彼は彼らを呼び寄せた。
「入って。」
男性教師が二人を中に入れてくれて、体育館に入った。 彼らが見たのは、生徒も教師も全員が体育館にいて無事で、七十二柱の魔神に襲われていないことでした。
見覚えのある二人の姿を見た生徒たちは、優子と達也がデーモンキラーであることを悟った。 唖然とした後、二人は活発な議論を交わす。
「ああ!? 京さんと桐谷さんはデーモンキラー」「京さんはデーモンキラー!」
生徒たちは、この驚くべき出来事について議論をしていたが、議論をすればするほど白熱したものとなった。教師方は生徒に落ち着けと言い続けていった。
それどころか、彼らの議論はどんどん白熱していき、教師方はそれを抑えることがでかなかった。
その時、一人の少年が前に出てきて、怒って言った。
「うるさい! 黙れ!」
それを聞いた生徒たちは、達也を恐れるかのようにすぐに黙り込んだ。
すると、達也の言葉に動揺した男子生徒が前に出てきて、こう言った。
「あなたが...」
「バン!?」
男子生徒が文句を言い終える前に、達也はすぐに腰から右へと剣を振り下ろした。 剣の息が体育館の左壁を破った。
男子生徒が怖がっていると、達也は鋭い目つきで怒って言った。
「これ以上騒いだら... 殺してやる!」
達也の言葉と目と気性に衝撃を受けた彼は、すぐに地面に倒れて黙り込んでしまった。 生徒たちが落ち着いたのを見た達也が優子に向き直り、優子はそれに応えて頷いた。
優子は霊符を取り出して床に置いて「捜索」と言った。 すると、霊符は水の物体のような青い円を放った。
全校生徒と教師方は、何をしているのだろうと不思議そうな目で見ていました。
「見つけたぞ!校舎の屋上に1つ、バスケコートに1つ。」
そう言って優子は 「捜索」霊符を回収し、二人はゆっくりと体育館の入り口に向かって歩いていった。
体育館を出ようとしている二人に気付き、亮二は声をかけた。
「何がしたいの? 反対側は七十二柱の魔神!」
「心配するな、幹部以外は全員クズだ!10分で終わりだ。」
達也が手を振って去っていくと、二人は体育館の外に姿を消した。
「バスケコートは私がやるから、あなたは屋上を頼むよ、優子。」
「はい。また後でね。 」
彼らは別々の道を行き、目的地に行った。
二人は手分けして目的地に向かった。 正面玄関から入るのではなく、優子は学校の奥へと走っていった。
優子は屋上に行くつもりだったが、階段ではなく壁を選んだ。 彼女は靴の底に風の魔法をかけ、風が壁を吸収してくれるので、壁の上を歩けるようになる。
これは単に地心吸力の影響を無視しているだけだ。
屋上に着くと、彼女は飛び込んできて七十二の柱魔神を見た。
56番目の「ギムリ」は死の形相で死のラクダに乗っている。
優子は背中の後ろから二本の短剣を取り出すと、それを逆さにして腕を組んで前後に構えた。
優子は「鬼道二刃 鬼気」で短刀に鬼を付け、風魔法で自らを推進してギムリに突撃する。
宙に浮いた足で、彼女は全力でギムリに向かって突進した。ギムリは背後に動きを感じ、後ろを向いた。
次の瞬間、ギムリの頭が地面に落ちた。
優子は片膝をついていたので、ギムリに背を向けた。
「鬼道四刃 囚人」
腕を前後に交差させ、ギムリの頭を切り落とした彼女は、両手を開いた状態になっていた。
優子は立ち上がって短剣を取り出し、「任務完了!」と言った。
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