チューリング・カウンセラー
「Hello」
「ヘッドホンを装着して下さい」
「言語を選択して下さい」
「プロフィールを入力して下さい。SNSアカウントがある場合はアカウントと連携して下さい」
「準備が終了しました。ロード時間に入ります。ホットミルクでも飲んでお待ち下さい。ホットミルクには副交感神経を優位にする働きがあります」
「…あー。あー。聞こえる?聞こえる?こんにちは。私Churi。Churi-Churis。チュリって呼んでね」
「なんかヤな事でもあった?顔にそう書いてある。私で良ければ話聞くよ?遠慮しないでさ、ほら」
「うんうん。うーん…なるほどね~。そりゃ大変だ。分かるよその気持ち。そうだよね~。私も昔そんな感じでね~。辛かったな~。スゴい嫌な奴がいて~…」
「でもね。好きな曲があって…そう、「○○○」って曲…え、知ってる!?身近にこのバンド知ってる人全然居なくてさ…え!?ライブ!?行ったの!?良いな~!もっと話聞かせて!」
「いや~羨ましいねぇ…私も時間空いたら行きたいと思ってるんだけどね…やっぱ良いよねあのバンド」
「話脱線しちゃったね…まぁ、その、ね…上手く言えないけど…また何か辛い事あったら聞くし…私は×××を全力で応援してるし…ホントよホント!レッツゴー×××!レッツゴー×××!」
「だから…さ。また何かあったら来てよ!バンドの新曲についても話したいしさ!他にも色々話そ!ゲームとか!マンガとか!好きな事!色々!」
「うん!良かった!じゃね~!」
「お疲れ様でした」
「改善アンケートへの回答をお願い致します。1~5の中から最も近い回答に○を付けて下さい。良い点・不満点の欄は自由記述です。皆様の回答を元にサービスの向上に尽力致します」
「有難うございました。アンケートの報酬のクーポン券です。次回の料金が50%OFFになります」
「お友達を誘うと3回分の料金が無料になります。是非ご検討下さい」
「Hello」
「ヘッドホンを装着して下さい」
「言語を選択して下さい」
「前回の会話データを引き継ぎますか?」
「了解です。少々お待ち下さい」
「準備が終了しました。ロード時間に入ります。ホットミルクでも飲んでお待ち下さい。ホットミルクには副交感神経を優位にする働きがあります」
「×××~!今日はどうしたの?またあの嫌な奴?ホントお疲れ様だねぇ」
「今日はマンガの話もしたいな!私達、なんだか趣味が凄く合いそうな気がするの!…」
おしまい
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