「いくらちゃーん。ぴーなっつ食べる？」

「はーい。いただきます。ばーぶー」

（ひょい、ぱく）

「いくらちゃん。かーる食べる？」

「はーい。いただきます。ばーぶー」

（ひょい、ぱく）

「いくらちゃん。飴食べる？」

「はーい。いただきます。ばーぶー」

（ひょい、ぱく）

「いくらちゃん。その宙に投げて食べるの癖？」

「いえ、これはなんとご説明すればいいのでしょう。『抵抗』みたいなもんでしょうかね。ばーぶー」

あのことは今でも忘れないいくらちゃんであった。

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