第31話姐さんだよ!いくらちゃん

~いくらちゃんいきつきのスナック「しーらっきー(海の幸)」~


(美人ママさん、いくらちゃんのたばこにライターしゅぼ)


「いくらさん、元気にしてた?」


「はーい。おかげさまで。体だけは丈夫です。ばーぶー」


「ちゃんと食べてるの?仕事は大丈夫なの?」


「・・・」(たばこぷかああああああ)


「あらやだ。私ったらお母さんみたいなことばっかりね。ごめんね」


「お客さーん!カラオケ歌いません?」」


「きょーちゃん!このひとはそういうのいいから。ねっ」


「はーい」


(たばこすぱあああ)「水割りのおかわり頂けますか。あ、ママも好きなの飲んでください。ばーぶー」


「いただきまーす。あ、乾きものばっかりじゃああれだから。実は作ったんだー。ちょっと待っててね」


「はーい。ん?ばーぶー」


「おまたせー。どうぞ。お口に合うかなあー」


「はーい。いただきます。ばーぶー」


(!)


「どう?」


「これはサンマの南蛮漬けですね。薄口しょうゆとお酢、みりんと砂糖ですね。配合は2:2:1:1でしょう。砂糖はカップですね。これはごちそうです。ばーぶー」


「すごーーい!その通りよ!いくらさん!ねえねえ!お祝いに『あれ』言って!『あれ』!!」


「・・・」


「ねえー、おねがーい♡」


「・・・。一回だけですよ。『姐さん酷いやー』。ばーぶー」


「きゃー!もう大好き♡もう一回!ね、ね!」


まんざらでもないいくらちゃんであった。

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