「おいーす！ここでばいとしてるって聞いてさー。いくらちゃん」

「はーい。いらっしゃいませ。今は勤務中ですので。ばーぶー」

「まじめだねー。ちょっと見ていいかな？」

「はーい。ゆっくりご覧ください。ばーぶー」

「へえー。『レンタルショーケース』かー。スペースを借りて好きなものを売ってるんだねー」

「はーい。そうです。ちなみに月２０００円から借りれます。ばーぶー」

「へえー。値段も好きにつけられるんだー」

「はーい。そうですね。いがいとお宝も多いですよ。ばーぶー」

「へー『きめるのわいや』グッズはやっぱり人気あるんだねえー」

「はーい。すごいです。ばーぶー」

「へー、『ぶるまあ』より『じゅうはちごー』の方が高いんだねえー」

「はーい。『じゅうはちごー』の人気はすごいです。ばーぶー」

「お宝ってどれかな？いくらちゃん」

「いや、それはさすがに公平性を欠くので。すいません。ばーぶー」

「ちぇっ。いくらちゃんも固いなあー」

「はーい。しょうがないですね。じゃあ、一つだけですよ。あの『らんせんかぐらあ　おけつふぃぎゅあ』は巻物もついて二千円です。あり得ないです。ばーぶー」

「え？（スマホで検索）うおおおおおおお！！（相場１２０００円）買ううううううう！」

「はーい。お買い上げありがとうございます。ばーぶー」

転売すればかなりの額が稼げるけれどそれをしないいくらちゃんであった。

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