「露店がたくさん出てるねー！いくらちゃん」

「はーい。ばーぶー」

「えくすきゅーずみー」

「はい？」

「あいどらいくとーあすくゆーあくえすちょん」

「わー、えいご？どうしよう！いくらちゃーん」

「はーい。少しなら。何か聞きたいみたいですね。ばーぶー」

「はうまっちいずいっと」

「え？なんて言ってんの？いくらちゃん」

「はーい。なんか値段が知りたいみたいですね。ばーぶー」

「はうまっち！」

「あ、ほんとだ！『はうまっち』って言ってるー！（露店のお兄さんに）『それいくら？』」

露店のお兄さん「あー、千五百円ですねー」

「千五百円だって。通訳頼むよ。いくらちゃーん」

「はうまっち！！はうまっち！！」

「・・・。すいません。『千五百円』は英語でなんというか分からないです。ばーぶー」

呼び捨てにされたみたいで少し気分を害したいくらちゃんであった。

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