第21話ぱちんこだよ!いくらちゃん

「お、すごい出てるね。いくらちゃん!」


「はーい。連ちゃんが続いてトイレに行けないですね。ばーぶー」


「まだまだ続きそうだね。もう五万発超えてるじゃん」


「はーい。タバコも吸えないんであれですね。あ、また当たりました。また16ラウンドですね。ばーぶー」


「すごいじゃん!」


「いえ、『期待値』を追えばの時代も終わってますので。完全に運だけです。ばーぶー」


「え?」


「こんなのボーダーが等価交換で25回以上回る台なんか今の時代ありませんので。もっと換金率を下げて、持ち球有利な状況を早めに作る時代をもう一度作らないと今のままでは『ぱちんこ』の未来はないです。2,3年後にはかじのに食われて業界もなくなるんじゃないでしょうか。あ、また当たりました。ばーぶー」


「す、すごいじゃん!また16ラウンドだよ!」


「はーい。今の時代、16ラウンドで2400発出る台なんかありませんから。釘を思い切りマイナス調整してますし、アタッカー周辺まで削ってひどくないですか?この台。しかもこのラウンド間の無駄な時間。打ちっぱなしだと完全に損しますし。へそ賞球が1玉って昔の権利ものじゃないんですから。昔の権利ものも権利中に無駄にはまって球が減るのもいい時代でしたね。あ、また当たりました。ばーぶー」


「あったねえー、権利もの」


「箱が小さくなった辺りからおかしくなりましたね。もっと言えば『しーあーる』ですねえ。『現金機』が一番よかったですね。次回まで継続で800ハマりで止めうちバリバリに駆使すればそれだけでひと箱近く玉増えましたもん。ばーぶー」


「そうだねえー。あ、また当たったね」


「画面では5万発超えてますが実際は5万発出てませんから。ばーぶー」


いつもより、口数が多くなってしまったいくらちゃんであった。

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