自分語りを始めた理由

 唐突ですが、なぜ自分語りなどするのか疑問に思われる方も居るでしょうから最初に説明を行って行きたいと思います。


 自分語りをする理由はいくつかありますが、ソレを語る前に私の立場について、説明をしておきます。私は落伍者です。社会のゴミって奴です。本音を言えば死にたいくらいです。


 ですが自殺をする気もありません。理由は怖いから、そして自殺がダメな理由についての知識を持ってしまったからです。


 なぜ、自殺がダメなのか?


 この理屈は複数存在する。それを少し紹介しましょう。


 まず一つ目は自由の存立基盤を破壊してしまうからというものだ。


 この理屈によると通常、精神的に安定していて自由がある状態であるなら人は自殺しないという前提条件の基に理論を展開している。

 要するに、自殺とは生きるという選択肢を選べない不自由な状態を意味しているため、自殺を認めるということは不自由の讃歌すると同義であるため自殺を認められないという考えだ。

 自由を保障している国であれば確かに認められない話である。


 次に自殺が救いになると言う保証がないことが上げられる。


 死後については現代科学を用いても、その全貌は未だ謎である。

 なので、死が苦しみの解放に繋がるとは限らない。だからこそ多くの哲学者たちは現世で幸福を掴むことに注力するよう呼び掛けている。


 しかしだ、死にたい思いを抱いた者なら判るだろうが自死を認められず、死に救いが無いと言われても苦しみからは解放されない。


 大半は普通に働くことを進めるが私は普通に生きていても人生を失敗するような人間であり、特殊な技能も人間関係もなく中途半端な知性しか持ち合わせていない上に体もヒョロく非力で文字通り社会のゴミのような存在である。


 しかし、如何にゴミだろうと上述した通り


 そこで自分でもできそうなことを考え書く道を選んだ。


 こういった話をすると「物書きで食っていけるほど簡単ではない」と言われ、楽して金儲けたいという考えから私が作家の道を選んだように見られるが、正直、コレでやっていけると本気で思ってはいない。事実、自分の想像通り筆は遅く、新しい話のネタにも困りこうして自分語りまで始める始末だ。


 醜い事この上もない。


 だが、何度も言うように、それでも自死は許されないし自殺が救いになる保証もない。私からしたら世の中は本当に酷い地獄だ。


 おそらく、ここまでの話を聞いて、私が幸せになれないのは努力が足りてないとか、自己責任だとか自業自得と考える人も居るだろう。


 それに関しては昔の自分だったら即答で肯定していが、今となっては、なんとも言えない気持ちだ。


 と言うのも、最近では全てを自己責任に片付けられないという論調も増えてきているからである。


 親や生まれてきた場所。時代。運。そういった個人の力ではどうしようもない要因も重なり結果を生んでいるからだ。


 少し古い本でも『運命が支配できるのは人間の半分だけで、あとの半分は、運命も我々自身の支配に任せている』【マキャベリズム経営学 著:大橋 武夫/原書房より引用】と書かれており、そこから考えるに全てが自分の責任というワケではないのだろうと多少なりとも思うところがある。


 少し逸れたので話を元に戻そう。


 私が自分語りを始めたのは多少の小遣いリワード稼ぎ以外にも理由がある。


 その一つが希死念慮きしねんりょ(漠然と自分の死を願う状態)から目を逸らすためだ。


 これは『一冊の本は延期された自殺だ』という言葉を残した思想家エミール・シオランに倣ったものだ。


 彼は悲観主義で精神を病んだこともあるが最後まで毒を吐き続けながら84歳まで生き、天寿を全うしたと言われている。


 そんな彼が残したこの格言にどれ程の意味があったか、それは本人しか判らない話だが、私は、この言葉を本を読むことも、書くこともどちらも延命に繋がる行為であると受け取り、こうして漠然とした不安感を拭うために自分語りを始めている。


 それと、もう一つ、過去に自分が個人出版した『中庸配慮と未来の話』についてカクヨムに載せてやろうかと考えたことがあったのだが、政治的主張が含まれている内容のため、ここの規約に反してしまうと思い、結局 何も語れずに終わってしまったことがあったので、それを違う形で話すことが出来ないかと思っていたからである。


 しかし、哲学観など語る機会など当然なく、だからと言って小説と言う形で面白く表現するだけの力量も持ち合わせていないので、自分語りという形で書いて行こうと思ったのだ。


 だから特段、面白いものでないかもしれないし、現状に満足してる人からすれば興味もない話だろう。

 哲学に興味のある人間ですらもつまらないと感じるかもしれない。


 それでも読み進めていくのならば、こんな変な奴が世の中に居るんだな程度で受け取って貰えたらと思います。

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