第19話 ひみつ。

ほんとに辛い時、そっと聴いてくれて、味方になってくれて、少しむせただけでも、大丈夫?って聞いてくれて、何気なく話す今日食べたごはんの話が楽しくて、すき。すきです。


あなたが辛い時、お話をしてくれて、聴かせてくれて、ありがとうって。こちらこそだいすきなあなたの辛い時、そばに居させてくれて、本当にありがとう。凄く凄く嬉しい。


私がプリプリ怒ってる時。あなたは“かわいいね”ってやさしく笑って私を包み込んでくれた。その優しさが、泣いちゃうくらいに愛しくて、なんだか色々と、どうでも良くなっちゃって、いやいや虫もとんでった。あなたがもし、私とおんなじプリプリになったら、私もそうやって、できたらいいなぁ。


怒ってても可愛い泣いてても可愛い何してても可愛いって言われてめっちゃてれた。そんなに好きでいてくれるのはあなただけだと私は思ってる。


そのまんまの私を見てくれるあなたが好き。

どんな肩書きがあろうと君は君だよって言ってくれる、あなたが好き。

そんなあなたに、私は何ができるだろうか。


照れてる君のにやけ顔を想像するのが好き。スピーカーの声からにやけ具合が想像できるところとか、簡単に私を笑かしたり、感涙させたりすることが出来るあなたが私はものすごく好きだ。


一緒に行きたい場所の話がとっても楽しかった。


入院が決まった。明日からもう話すことは出来ないことを伝えると、あなたは優しく報告してくれたことにありがとうと言って、僕はいつでも待ってるからと伝えてくれた。きっともう泣いちゃいそうなのに、勇気をだして、私に言ってくれた。


やっと話せた日。寂しがり屋のあなたは泣きそうになるのを必死で堪えて、今までよく頑張ったねって言ってくれた。


大丈夫、あなたは強い。




私もきっと大丈夫だと、思っていた。







だいすきな本が、持てなくなった。


あったかいごはんが、食べられなくなった。


調子はどう?の返しが、『モリモリだよ!』

って返せなくなった。


眠れない夜が続いた。



体重が減った。

歩けなくなった。



自分で立てなくなった。それでも笑った。





空を見ても、辛いだけになった。


泣けなくなった。





笑えなくなった。







私はあなたとの面会を拒否した。顔を見ることも、話をすることも、声を聴くことも、思い出の写真を眺めるのも、全部をやめた。私があなたの事を想ったままでいたら、きっと優しいあなたは私のことを忘れることが出来なくなると思ったから。


その声も、心も、みんなみんな私のものであり続けて欲しかった。けどね、あなたのことをずっとずっと支えることが出来ない私が、あなたを縛り続けることなんか許されるはずがないんだ。だけ ね、これだ は忘 な で。あ たはあな を嫌うけ 、私は、私 けは、ずっ ず と、ずっと の事が大 きで、愛 てる。大 夫。あ たは いから。きっと、い か、あ たの を と同じ に、あ は、 より 思っ れる が現 か 。だか 、ら 、 、

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memo 曄灯 @teng_hanabi

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