最速で飛べるステキな関連リンク その2
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夕焼新聞ウェブ版(2022年11月25日付)
見出し:「テロ攻撃か!?一夜で街が更地に 残ったのは学校のみ」
[本文]
25日未明、S沢町にあるS中学校を中心とした半径10キロ圏内が突如更地となる事件が発生した。現場は土と砂だけの完全な更地となっており、その中心にS中学校だけが残っている状態だ。
中学校校舎や体育館などの学校内設備に目立った損傷はなく、事件前後で変化はみられない。この圏内に存在していた家屋および植物は全て消失しており、住民は一名を除いて全員が行方不明となっている。
25日午前8時32分ごろ、事件現場にて調査活動を行っていた自衛隊員によって、唯一の生存者とみられる少年(14)が発見された。
発見当初、少年はS中学校指定の男子学生服を着ており、徒歩で学校に向かおうとしていた。カバンなどの持ち物は持っておらず、隊員が保護しようとしたところ、パニックを起こして暴れ出した。すぐに医療班が鎮静剤を打つも、効果はみられず、鎮静剤自体に欠陥がなかったことから現場周辺でなんらかの毒物・薬物によるテロ行為があったのではないか? と指摘する声も上がった。とにかく少年は『早く学校に行かなければならない』と何度も強く訴えていて、やむなく現場に戻し学校へと向かわせると次第に落ち着いた様子を見せた。
現在も少年は自宅があったと思しき地点とS中学校を往復し続けている。午後三時ごろ、見張り役の自衛隊員が『ずっと歩きっぱなしで腹は減らないか?』と声をかけたところ、少年は、
『心配ない。あいつが後ろにいる』
『次は記録を更新できそうだ』
と満面の笑みで答えたという。
少年の言葉の意味は、今もって不明である。
通学路RTA 名取 @sweepblack3
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