主人公の女子高校生は、「彼氏ができた」と友達の前で嘘をついた。その相手として挙げたのは、ミステリアス男子として有名な彼だった。
そして彼もまた、「彼女ができた」と嘘をついていた。SNSに二人が一緒に映る写真までアップされ、二人は偽の恋人として一緒に帰ることになる。
たった五分の、二人が手をつなぐ通学路。
毎日、二人は手をつないで、帰っていた。
ぎこちない二人。
見栄を張ったがために、仕方なくお互いの嘘を守るために行動していたはずだったが――⁉
果たして二人の嘘の行く先は?
心理描写が光る一作。
是非、ご一読ください。