ごきげんよう、最後まで優しく、少しだけ哀しい物語をありがとうございました。
花が咲かないままで坊ちゃんが成長し、歳を重ねていく展開が素敵ですね。
哀しく、避け難い別れの瞬間が、それでも優しく描かれている文章が余計に切なさを誘いますね。
周囲の人々、特に周囲の大人がきちんと大人として坊ちゃんを包んでいたからこそ、坊ちゃんは大人になり当主になっても、花が咲かない意味をしっかりと受け取ることが出来たのでしょう。
特にロゼさん、本当に、人間以上に人間らしい「しっかりとした大人」でした。
彼女と出会えた奇跡を、きっと坊ちゃんは一生忘れないのでしょうね。
素敵な物語を、本当にありがとうございました。
P.S.
坊ちゃんにショパンは本当なら難しいでしょうね。それを見事に弾き切ったのですから、先生もプロ入りを勧めるはずですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
最後までご一読いただき、感謝いたします!
シャロンは、ロゼの「花を咲かせる」と言う言葉が最後の最期まで「嘘」だとは思わず「自分が立派な大人になっていないから」と納得して過ごしました。
ロゼの思った通り、彼は優しい人間に育ちました。きっと、ロゼが生きていたら屋敷中の人間に坊ちゃんのことを自慢していることでしょう。
>彼女と出会えた奇跡を、きっと坊ちゃんは一生忘れないのでしょうね。
一生忘れず過ごし、最期まで感謝していると思います。
>坊ちゃんにショパンは本当なら難しいでしょうね。それを見事に弾き切ったのですから、先生もプロ入りを勧めるはずですね。
ショパン、練習曲なんて言いながら結構えぐい曲を残していますよねwあれを弾き切ったシャロンはあっぱれです!
編集済
人とヒューマノイドの心温まる交流物語。
ヒューマノイドも人と同等の感情を持ち、そして主に尽くす忠誠心はロボットらしい一面を醸し出す。
物語を読み進めていく中で、どんな展開を見せるのかと読みふけっていましたが、ガラリと展開が変わり切実なものへと変わりゆくさまは、読み手を惹きつけるものがあると思います。
私はロゼに召使いと言うよりも、シャロンの姉の姿を見ました。その目はとても愛情深く命が尽きるまで、それを貫き通した。
そして、死してもなお見守り続ける使命感は人としての温もりを覚えました。
シャロンはロゼが植物となり花咲かせる日が来ると信じ続けて、生き抜く人としての強さを垣間見えました。
とても、切なくそして優しさを覚えて読了しておりました。
細木様の洗練された描写が、物語を引き立たせていますね。
朝から涙ぐむ私がおりました。感動をありがとう。
美ぃ助。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
深くまでお読みくださりありがとうございます。
忠誠心のあるヒューマノイドを書きたかったので、私としては満足しています。
>私はロゼに召使いと言うよりも、シャロンの姉の姿を見ました。
確かに、メイドというよりはお姉さんって感じですね。「家族」という裏テーマもあったので、その点に気づいてくださり嬉しい限りです。
死してもなお、シャロンを見守る彼女はきっと幸せを貫き通したに違いありません。
いつか花を咲かせる時がくるのか、その前にシャロンの寿命が尽きるのかはわかりません。しかし、シャロンはロゼを「嘘つき」とは言わず、「自分が未熟だから」と言うような立派な大人にはなったようです。
きっと、ロゼが生きていたら旦那様と一緒に泣いて喜んだに違いありません。
お読みくださり&お星様をありがとうございました!
いわゆるロボットに感情はあるのか、そしてそんな『人間らしい』機械を、人はどういうふうに接するべきか――。
そこからもう少し先に進んで、人間とは記憶の蓄積か、それともそれ以上の何かか……多くの作品で出てきたテーマではありますが、それへのアプローチの仕方は様々で、本当にいろいろ考えさせられる話でした。
そしてシャロンとロゼ……人と、人ならざる存在の触れ合いは、いつも心に響くものがありますね。よい話をありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
また、評価までいただき嬉しい限りです。
>いわゆるロボットに感情はあるのか、そしてそんな『人間らしい』機械を、人はどういうふうに接するべきか――。
私も、このテーマから考えてこのストーリーにたどり着きました。
機械は人間と家族になれるのか、が裏テーマでした。
良いお話と言っていただき、伝えたいことが伝わったのかなと嬉しく思います。
SFは奥が深いですね! また書こうかなと思っています!