第3話 必要な人材は待っていても出会えない
日本のイケてる会社なんかは外国人の採用を積極的に始めていますが、地方などに目を向けると、まだまだ積極的にとはいかず、分野も外国人技能実習生のようなイマイチな仕組みしか利用されていません。
イケてるIT系の会社なんかを見渡していますと、インド出身で、そのほとんどがインド最高峰の名門大学であるインド工科大学(IIT)の卒業生って感じですね。
私はアメリカの大学を卒業しており、そのまま西海岸で就職していた時にインド人とシェアハウスしていました。その彼もインド工科大学で、イギリスの大学評価機関「ク アクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds : QS)」が毎年公表している世界の大学ランキングでも、200位以内にランクインしている、世界的にも有名な大学です。
今のような時代では、日本語が話せなくても、英語が話せればどんどん雇っていくくらいじゃないとグローバル企業としては全く生き残れないですね。
外国人雇用に対して、人手不足を補うための対応というイメージを持っている人も多いかと思います。確かに日本企業では人手不足が深刻な問題となっているのも事実です。
政府の統計によると、いわゆる労働力とみなされる生産年齢人口はこの20年で約13%以上も減っており、2050年には30%以上減ることが予想されています。
そうした現状の中で指をくわえて見ているようではグローバル企業どころか、地方でだって生き残れない時代がやってきていると考えた方がよさそうです。
先ほど、インド工科大学の名前をあげましたが、世界には数多くの有名な大学が存在し、優秀な人材があふれています。世界に目を向け、世界規模での採用を行えば、今までは出会うことのなかったような多くの素晴らしい人材に出会えるかもしれません。
そうした外国人の採用は難しいと考えていませんか?実際はそうでもありません。就業ビザなどに限っていえば会社の総務部に知見がなければ、外部の力を借りれば、どうということもなく入社してもらえます。
企業のサービスも、製造、販売もどんどんグローバル化していく中で、採用・雇用において日本国内の人材にしか目を向けないのは、非常にもったいないことなんです。
言語の壁を理由に、その専門分野での優れた人材の獲得を諦めてしまうのでは、会社の成長を諦めると同義であるといえるのです。
外国人に期待できる仕事を整理してみよう!
実際に日本で外国人が活躍できる仕事はたくさんあります。その中で近年急激に増えているのが、エンジニアの仕事です。IT技術者不足という背景もありますが、ビジネスの国際化により、 国境を越えたITシステムやサイトの構築の需要が増えていることも、その一因となっています。
また、商社やメーカーも、非常にグローバルな業界です。その中でも、海外営業は特に外国人に活躍してもらえる職種です。外国人を採用することに より、海外の取引先と現地の言葉で直接やり取りでき、日本人が営業活動を行うよりもスムーズに進むことが多くあります。
そもそも日本人が日本人としてのアイデンティティをもって世界を相手に仕事をしても勝てません。やはり現地の人がイチバンなんです。
ですから、商談の際には通訳・翻訳といった職種も非常に重要になってきます。例え英語をペラペラに話せるといっても仲良くなることと契約に結びつけるのは別問題です。
高度な通訳・翻訳能力が求められますし、翻訳される文書は、商品案内やマニュアル、調査報告書、決算書など多岐にわたります。
ほかにも海外進出のコンサルティング会社も普通は利用しますし、海外ニュースを扱う出版社なども正確なニュースリリースをするために積極的なコミュニケーションがあるでしょう。
それから国際訴訟を扱う法律事務所のような会社における仕事や、市場調査・情 報収集、バイヤー、貿易実務、国際会計、外国特許、技術職など多岐にわたって職はあるのです。
どの仕事も専門的かつ、日本国内では得られない現地の情報を得る力や、現地の人々とのコミュニケーション力が求められる職種でもあります。
御社の成長には欠かせないこれからの外国人採用を積極的ではなく、中心に考えていく時代です。
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