第89話総合順位発表

117日目


今日は朝一でギルドに向かいギルドマスターのバンズさんに依頼の話をします。

ハンズさんは最初は渋っていましたが、通常依頼の2倍を出すと言ったら信用できる熟練の冒険者を数組紹介してくれるとの事です。


「だがマサト、8組を一気には無理だぞ」

「それは分かってます、明日以降ギルドに予約に来るんでそこで日程を決めてもらえればいいです」


「明日か、急だな、とりあえず信頼できる奴らに声をかけておく」

「お願いします。費用は置いて行きますんで」


そう言ってお金をバンズさんに渡した後ギルドを後にして城壁制作に向かいます。


今日制作した分を含めて城壁は12キロ分完成しているので後3.4キロぐらい城壁を作った後に四方に用意している城門予定地に城門と防衛設備を作れば終わりです。


完成予定日としては4日後の122日目か5日後の123日目です。

とはいえネレースが言った話だと120日目には総合順位が発表される可能性が高く、あの神の事ですから何をやらかすか分かったものではありませんので警戒はするに越したことは無いでしょう。


118日目、119日目、


城壁作りの進捗は順調ですが、ネレースが言った話だと120日目には総合順位が発表される可能性が高く、あの神の事ですから何をやらかすか分かったものではありませんので警戒はするに越したことは無いでしょう。


そう思いながら夕方になったので家に戻り休みます。


120日目、


眠りについていると夢の中なのでしょうか、ネレースが目の前に現れます。

「わらわらはネレース、ウェース創造の創造神」

「ヌスターロス大陸に来た者達にわらわが申した順位を伝える」


これは夢なのか?

文句を言おうと思いましたが、目の前にネレースが居るのに口が開きません、それどころか体の感覚も無く意識だけしか存在しないかのようです。


「さて、褒美と与える力は何にするか・・・。ふっふっふ・・・」

ネレースは何がおかしいのか一人で含み笑いをし、言葉をつなぎます。


「そうさな、20001位以下は何もない、20000位から10001位までにはアイテムBOXに収納できる容量を1ランク上げてやろう」


恐らく自分のアイテムBOXが拡張された際3×3から6×6、次は12×12になったので容量のランクアップとはそういう事だろうと思います。


「さて10000位から5001位だが、アイテムBOXに収納できる容量を1ランク上げ、スキル、ステータスポイントを50ずつ与えよう」


「5000位から1001位は、アイテムBOXに収納できる容量を2ランク上げ、スキルポイント、ステータスポイントを100ずつ与えよう」


「1000位から501は、スキルを1つ与え、アイテムBOXに収納できる容量を2ランク上げ、スキルポイント、ステータスポイントを200ずつ与えよう」


「500位から101位は、スキルを2つ与え、アイテムBOXに収納できる容量を3ランク上げ、スキルポイント、ステータスポイントを300ずつ与えよう」


「100位から11位は、スキルを3つに加え、可能な物に限るが1つ望む物を、そしてアイテムBOXに収納できる容量を4ランク上げ、スキルポイント、ステータスポイントを400ずつ与えよう」


「次は10位以上だが、まずは一律にアイテムBOXに収納できる容量を5ランク上げ、スキルポイント、ステータスポイントを500ずつ与えよう。その上で、4位まではスキルを5つ与え、可能な限り望む物を3つ与えたうえで、わらわに1つだけ聞きたいことを質問させてやろう」


「そして3位は望みを1つ叶え、スキルを5つ与え、可能な限り望む物を3つ与えたうえで、わらわに3つだけ聞きたいことを質問させてやろう」


「2位は望みを2つ叶え、スキルを6つ与え、可能な限り望む物を4つ与えたうえで、わらわに4つだけ聞きたいことを質問させてやろう」


「最後に1位だが、望みを3つ叶え、スキルを7つ与え、可能な限り望む物を5つ与えたうえで、わらわに聞きたいことを好きなだけ質問させてやろう」


「とは言え1位と2位は僅差だったな・・・。さて、わらわの世界に来て4か月がたったが、そなたたちの中の者より望みがあった通り時間軸をずらしているから地球では4日たった訳だが、ウェースであと60日間は時間軸をずらしている、その後は地球と同じ時間軸になるが、それにしても時間軸をずらしてくれとは・・・ふっふっふ・・・まあどうなろうと、おぬし等が望んだことだ・・・」


「それと言い忘れたが、101位以下の者の中から無作為に選んだ20名程には可能な限り望む物を1つ与えてやろう、まあ目を覚ましたら自分の運を信じてステータスを表示してみるがいい」


「では現在生き残っている28719人がこれから何をなしこのウェースをどのように影響を与えるか楽しみに眺めさせてもらおう、せいぜいわらわを楽しませてくれ」


そう言うと目の前からネレースの姿が消え目の前が闇に包まれます。

そして目を開け、自分の状態を確認すると自宅寝室のベッドの上です。

「夢か?」


外はまだ真っ暗なので夜中だと思いますが、魔道具の照明を付けベッドに腰掛けステータスを開きます。

「何だこれ・・・・」


思わず自身のステータスをみて声がもれます。

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異世界人順位:1位


名前:マサト=タケウチ  人間  (35歳)

LV:263

職業:錬成術師


ステータスポイント:650

HP:1542

MP:2983

体力:815

筋力:639

敏捷:343

知力:75

物理耐性:230

魔法耐性:200


スキルポイント:731


スキル:

中級火魔法LV3  中級水魔法LV2  中級土魔法LV4  中級風魔法LV1   中級雷魔法LV2  

中級光魔法LV2  中級闇魔法LV1  上級死霊術極  上級付与魔術極  上級影魔術極

剣術LV8     大剣術LV8    状態異常無効   鑑定LV10    アイテムボックス∞×∞


保留:

質問残2回 ・質問自由 ・スキル選択残:8個 ・望み3個 ・望む物:5個

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前回貰った特典や稼いだスキルポイント。ステータスポイントもそのまま使用していなかったのが加算されているので、なんか完全チート予備軍を通り越してチート状態です。


「それにしても1位か、てことはレベルなんかは自分以上の日本人は居ないと考えて良さそうだけど、なんかすべて自分が総取りしてる感じで嫉妬とか嫉みが面倒そうだな・・・」


そう思いながら取得可能スキルを確認しますが、今まで見たスキルと同じで代り映えが無いのが現状、というか多すぎて何が何だか分からないのが本音です。


とりあえず前回目を付けて保留していた風纏いのスキルだけを取得し、残りは今度にします。

うん、とりあえず眠いからもう一度寝よう・・・。


ていうかさ、ネレースに言う文句が一つ増えたよ、何はともあれ人の安眠を妨げるのはやめろよな。

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