第3話嵐?の後
ナイフでとどめを刺して歩いていると、大岩を避けたのか数匹のゴブリンがまだ居たようで牙をむいてこちらに向かってきます。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
じりじりと後ずさり逃げようとした瞬間、ゴブリンの死体に足をとられ、バランスを崩し尻餅をついた瞬間、ゴブリンが一斉に飛び掛かってきました。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
飛び掛かって来たゴブリンに対し、拳を握り手を振り回し、足をバタつかせ抵抗し追い払おうと…
バキ!!!
正面から来たゴブリンの顔面にストレート入った?
ボキ!!
右から来たゴブリンにストレートからに裏拳はいった?
手をバタつかせたら左手にしがみついたゴブリンを振りほどけた?
粗くなった呼吸と心臓の音だけがよく聞こえるけど頭が追い付かない。
殴ったゴブリンは気を失ったのか動かなくなり、振りほどかれたゴブリンはこっちの様子をうかがっているような感じでジリジリと間合いを取り飛び掛かるタイミングを伺ってます。
ふと気づくと潰されたゴブリンが持っていたと思われる棍棒?太い木の枝?が手の近くに落ちてます。
木の枝?を握り立ち上がりゴブリンと対峙し、先手必勝とばかりに殴りかかります。
「ギ?」
一瞬驚いたような顔でこちらを見て、そして踵を返し逃げようとする後ろから後頭部を殴打し、ほかにもいるゴブリンたちにも棒を振り回して追い払います。
「はぁはぁは…居なくなった…」
なんとかゴブリンを追い払い、その場に座り込みます。
「でもなんで、急に体がうごいたんだ?」
一人で自問しても答えてくれる人はいないんですが、ついつい独り言を言ってしまいます。
「ステータスオープン!」
理由はすぐに判明し異世界に来たー!!!って実感がわいてきます。
名前:マサト=タケウチ 人間 (35歳)
LV:29
職業:錬成術師
ステータスポイント:150
HP:146
MP:161
体力:72
筋力:58
敏捷:74
知力:35
物理耐性:22
魔法耐性:14
スキル:
スキルポイント:84
火魔法LV1 水魔法LV1 土魔法LV1 風魔法LV1 雷魔法LV1 光魔法LV1 闇魔法LV1
アイテムボックス6×6
特典のステータスポイントは自分で振り分けなのにレベルが上がった際のステータスは自動でUPするんだ…。
助かった。
だから最初に比べてゴブリンが群がってきた際簡単に振りほどけたんだ。
スキルポイントは1LV上がるごとに3追加っぽい。
その他ステータスはなんか統一性がないな、数値が上がるのに法則はないのかな?これは今後検証してみないとな…
それと知力って。これ何の意味があるんだろう?高いの低いの?てか頭よくなるの?
う~ん、これも要検証かな
はぁ〜、なんか仕事終わりに拉致られて異世界に飛ばされていきなり襲われて…、髪の毛10代の頃のフサフサとか言ってる場合じゃなかった、まともな武器とか要求しとけばよかった〜。
うん後悔…でも鏡を見たら後悔は消し飛ぶんだろうな〜フサフサになったし。
町に行ったら頭髪薄い人がモテル世界じゃなければいいけど…。
うん、それより、てゆうか、今何時なんだろう?日は高くにのぼってはいるけどあとどのくらいで夜になるのかな…。
とりあえず、ステータス確認と、特典のステータスポイントの振り分けと、スキルポイント…うん、これは後回しで、先に特典の【スキル付与】をしてしまおう。
それで安全っぽいところを探して夜を迎えないと…。
現状を一言でいうと遭難中!!
だからね
ステータス画面にある魔術付与をタッチすると画面一杯にいろんなスキル? が映し出されます。
うわ〜〜〜〜全部目を通すの無理!!! 多すぎ!!
意味わからなものばっかりだし……。
剣と?魔法の世界だけあって剣ないけど剣技てきなスキル?それとも魔法的なスキル?
今の現状を打開できるスキルが欲しいんだけど…マップとかないかな?
無いよね…
今の現状…大岩にひき殺されたゴブリンの死体に囲まれてる現状…
死体がいっぱいだ!
うん、死体…死体が動く…ゾンビ…噛まれる…感染してゾンビになる…パンデミック…バイオ〇ザード?
じゃなくて、死霊術。
これ死霊術でゾンビ作って操ればそこそこ安全じゃない?
倒したモンスターでどんどんゾンビ作れば防壁になるし、食料調達やら作業やらもさせられるし、これよくね?
「よし、これで行こう!!!」
死霊術を触れるとステータス画面に死霊術LV1が追加されました。
あとがき--------------------------------------
2021年4月29日から新作の「戦国時代の初期にタイムスリップ? いえ、ここは異世界らしく天下統一の為に召喚されたみたいです」を投稿いたします。
5月度は毎日更新しますのでお読み頂ければ幸いでございます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます