第8話

「デスヒコ!でてこい!」

その言葉を聞き、二人のエリザは廃工場の屋上へと姿を現した。彼女らは純白のアームヘッドを見た。その美しさにデスヒコは思わず目を細めた。

「あれが彼のアダマンティン……」

アダマンティン、時を支配する漆黒の王者のアームヘッドと同様のオーラをそのアームヘッドから感じ取れたのだ。

「助けに来たぜ!……エリザ!」

「礼三郎!」

「ふん、新型Deathデスか?それで私に勝てるとでも!?」

「このアームヘッドの名はエーデルワイス!エーデルワイスは無敵だ!」

エーデルワイス…。その名を聞いて二人のエリザは衝撃を隠せなかった。たしかにこの男の心に自分の存在が爪痕を残したのだ。

「いいDeath showデショウ!かかってきなさい!でも、そのまえに」

デスヒコがエリザの胸を突き刺した!

「この女は用済みよ。さあサダヒコ様、私と遊びましょう!」

「!?エリザ!貴様!デスヒコ!」

エーデルワイスがデスヒコに向け拳を放つ!

「もう…私に当たっちゃいますよ!」

デスヒコはエリザを放り捨て跳ぶ!フラガラッハが現出!その胎内にデスヒコを吸いこんだ!エーデルワイスはそれ無視し拳を開いてエリザを受け止めた。

「れ、いざぶろう…」

「もう喋らないほうがいいぜ」

「わたしを…、デスヒコを救ってあげて」

「エリザ!」

エリザの命がその体から離れていく。魂の放出を礼三郎は感じ取った。エリザの残した体を丁重に杉の木の根本に置くとエーデルワイスはフラガラッハに向き直し構えた!

「さあ!サダヒコ様!王の力を私に見せて!」

「デスヒコ!絶対に許さないぜ!」

エーデルワイスが吠えた!

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