第7話

「目が覚めたDeathデスか?女?」

ふと気づくとベッドの上だった。天井は赤い。まるで体内だ。その赤と混ざるよなローブを纏った人物が目に入った。

「デスヒコ!」

エリザは跳ね起きた。とくに縛られているというわけではないようだ。だが逃す気がないことはタイムスリップ・デスヒコの隙のなさが証明している。

「…あなた、何者でして?」

「私たちはタイムスリップ教団Death!弛まぬ鍛錬の果て、究極の真理に達し筋肉覚醒マッスライズによって時間のくびきより解き放たれた選ばれしものたち!そして我が愛するタイムスリップ・サダヒコ様の世界完全救済のため、手足となって働くものたちDeath!あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは

ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」

デスヒコは高笑いした。


「…そして、あなたが聞きたいことはそういうことではないのですね」

デスヒコは真紅のローブを脱ぎ捨てた。エーデルワイスの紋章が彼女の服の胸の部分に現れた。

「そう、私はあなたですよ。馬取エリザ」

鏡のように自分とそっくりな顔が憂いを帯びた目でエリザを見つめていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る