第6話:金髪ヤンキー(見た目)
とりあえず…周りに女子の軍団はいないようだ…。
いたら地響きがするのだ…。
怖っ。
「まだ授業中だって言うのになんで俺のことを追ってくるんだ…?」
俺が考えながら歩いていると、前から金髪でいかにもヤンキーそうな見た目の人が近づいてきていた。
(やっ…やばい!絶対“何メンチきってんだ、ああん?”とか言われるよ!)
その金髪は俺にだんだんと近づき、ついには俺の目の前まで来た。
「あっ、あの…金は持ってないのでお慈悲をぉ…」
「何言ってやがんだお前?ほら行くぞ」
「えっ?えっ?どこに!?」
俺は服の襟を掴まれた、引きずられながらどこかへ連れていかれた。
〜〜
たどり着いたのは小さい使われていない部屋だった。
(ここで何を…もしかして俺って今ピンチ?)
先程から何かを準備しているみたいだが…。
「とりあえずこれ飲め」
渡されたのはお洒落なカップに入った液体であった。
え?何?怪しいものでも入ってるの?
俺が飲もうか飲まないか悩んでいると。
「おい、なんで飲まねぇんだ」
「い、いいえ!?飲みます飲みます!!」
俺は圧にやられ、その液体を飲んだ。
「あ、おいしい」
味は普通に美味しい紅茶であった。
そして妙に落ち着く……。
「どうだ、落ち着いたろ。ったくあの女子どもは迅を追いかけ回しやがって…。困ったらいつでもあたしを呼べよ」
えっ、惚れそう……なんですかこの人。すげえかっこいいんですが!?
「あ、ありがとうございます…」
「いいってことよ、そういえばお前記憶なくしてんだよな…じゃああたしも覚えてねぇのか…あたしは“
どうやら金髪ヤンキーは見た目で、中身は超絶優女だったらしい。
喋り方とかが男っぽいがあの団長とは違い、全くグイグイ来ないし、空気を読めているらしいな…。
ハイスペックじゃねぇか!
「おかわり、いるか?」
「いただきます!!」
「ふふふ…ではまずは胃袋から惚れさせ、そこからさらに…ふふふ……」
「???」
迅は火乃香に胃袋から惚れさせようとされるのであった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
お"前"も"お"茶"を"飲"む"ん"か"?儂"も"飲"も"う"!!
↑知ってる人いるかな?
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