第3話

今日は特に何も無かった。朱音の下着が見れた以外何も無かった。


もう十分だ。


朱音が作ってくれた肉じゃが、美味しかった。


朱音がお風呂に入ってるあいだ、俺はテレビを見る。


静か。


「上がったよー?」


「ん?わかった」


さて、シャワーを浴びてこよう。


お風呂とシャワー、いいよね。どこがいいかって?そりゃも(以下略)


---------------------------------------------------------------------------------------------------------------


「恢、明日は何するの?」


「明々後日入学式だからねぇ。のんびりしようか」


「いつもじゃない?」


………確かに。


うーん、何しようかな?


「買い物は?」


「ちょっと待て」


財布の中を見る。


3万。


よし、買い物にしよう。


「じゃあ俺は寝る。おやすみ」


「あ………うん、おやすみ」


寝みぃ。


---------------------------------------------------------------------------------------------------------------


朱音side


恢があまり構ってくれない。別にいいけど。


リビングの電気を消して、寝室に行く。


恢が寝息をたてていた。


恢の横に寝転んで、恢を見つめる。かっこいい。


恢はかっこいいから、この横で寝るのはいつか不可能になるのだろう。そう考え

るとさみしいけど、恢が幸せになるのならそれでいい。


その、別れが来るまでに、離れても大丈夫にならないと。


迷惑をかけたくない。


1番いいのはこのまま結婚できるのなんだけど…………………………。


神のみぞ知るってところかなぁ。


私が1番幸せなのは、恢が幸せになってくれること。


でも、恢が他の人と付き合ってるのを想像すると胸が痛くなって、涙が出るのはなんでなの、かな。


恢の事は好き。


ずっと一緒にいて欲しい。


この心が痛くなる正体は、私にはわからないのだろう。


それがわからないから私は恢に触れる。


心の隙間を埋めて欲しくて。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る