胸に迫るセンテンス
あなたのけしからんの瞳が、
とてもスペシャルだったのを、今でも覚えています。
あれは夏の日差しのバーゲンセールでしたね。
あなたは強がりを言いながらも、瞳に涙をセッティングしてました。
胸に迫るセンテンス。
お酢のつんのめりは、少しも華やかじゃなくて、
あなたは無邪気に、大人げない大人気で。
……だけどあなたはある時、
牛丼にうってつけのお皿をかぶって、言いましたね。
やあ、何年ぶりだろうって。
……私、思わず泣けてきましたよ。
昨日、会ったばかりだというのに……。
あなたはもう一生、けしからんの瞳を浮かべることがないなんて、
そんなの信じたくない。
だけど、今のあなたの真っ逆さまを見たら、
信じないわけにはいかなくて。
何を失っても、何ができなくても、何を忘れても、
あなたはあなただと、頭では分かっているんです。
でも、どうしても、昔のあなたが、ちらついて……。
……もう……もう……私、どうしたらいいか、……分からなくて……。
……む、胸に迫るセンテンス……。
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