無理解な氷

でたらめな童歌が君の足音に重なるよ

かすれた声はどうしたらそうなるの

親の無理解により錯乱し

指落とす算段を始めるよ


氷に満ちたビニール袋

迫真の動転ぶりは

みんな総立ち拍手喝采の産毛祭


研ぎ石で研ぎ澄ますのは

虚ろな心への感受性

今あなた、自動的に動いてましたよね?


老いた白衣の天使の戯れ言が

はらわたを逆撫でる

年長者からの叱責は

別腹のありがたみ


家庭のことに口を出さないで

プライバシーの親愛を考えてよ

今あなた、一般論に憑依されてましたよね?

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