うつつ

うつつ抜かしの唐傘が

林の奥で踊ってる

自由意思 自由意思の賜物だ

たまさかなのはお前のほうだ


うつつを抜かした神様が

雲の上で暇してる

嫌よ嫌よも好きのうち?

それは穿ち過ぎにもほどがある


葉陰で笑う人間は所々隙間が開いて

升目の中は錯覚のせいなのか

向こうの景色が透けている

綺麗な景色を見てほしかったものだから


東の空は西しか向かない

南の空は北しか向かない

釘付けさ、あいつが死ぬほど好きなんだ


鬱明けのサラリーマンは

職場復帰の成功を

いったい何に願ったらいいんだろう?

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