比翼の花嫁(カクヨム)

【比翼の花嫁】/壺天様

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890906451

掲載サイト・カクヨム

44万文字、完結


 人食いの異形と戦う武士集団の当主に嫁入りすることになった主人公、香流こうる

嫁ぎ先は山奥の実家から遠く離れた都会の国。しかしはるばるここまで嫁いで来たのに、待遇は嫁ではなくまさかの許嫁止まり。

夫(予定)のご当主、銀正ぎんせいは早くこの国から出て実家に戻れと香流を追い出したがる

は?なんだよそれ、まずはご当主、事情を言え、事情を!

 やがて彼女は華やかな国の裏側に渦巻く血と死の陰謀に巻き込まれていくのです……。


◇◇◇

▼個人的な見どころポイント


*主人公(女のコ)のイケメンレベル

★★★★★

 何もかもがイケメン。私も香流こうる様にお仕えしたい……。

美人なのに自分が美人だと気が付いていない抜けのある部分も愛らしい。


 絶対ただのお嫁さまじゃないでしょ思ったけどやっぱりこの人ただのお嫁さまではなかった。

香流様についての巧妙に張られた伏線の回収が素晴らしい。



*囚われヒーローのヒロインレベル

★★★★★

 香流様が嫁ぐ(予定の)お相手、名家のご当主の銀正ぎんせい様は背景に重たい事情抱えちゃってる系ヒーローでとてつもなく奥手でして、香流様が私について来いグイグイ系主人公でパワーバランスの相性は最高。


 でも銀正様は決める時は、はちゃめちゃにかっこよく決めてくれるので沼なんです。

銀正様は戦闘シーンになると雰囲気ガラッと変わるからね。はぁああ、かっこいい。でも普段の彼は照れ屋で可愛いヒロイン。

名付けてご当主可愛い沼。

ちなみに底なし。



*戦闘描写の迫力すっっっげぇレベル

★★★★★

 この作品の見所は恋愛だけじゃない。

人食いの怪物を相手に剣を主とした速さと躍動感がある戦闘シーンには「すっげぇえええ」の言葉しかありません。


 バトルの描写って数行書いてから暗転や便利な魔法のワード「その後……」を使用して戦闘シーンを省略してしまう作家さんも多いですよね。

でも壺天様はしっかりと闘いの始まりから終わりまで、書ききっています。省略する部分は略しつつ、しっかりと魅せたい部分は書き込む、その塩梅が巧みです。


 アクション映画のような切れ味あるスピード感、ピンと張った一本の糸のように張り詰めた緊張感が漂うバトル描写に息をするのも忘れ、気付けば44万文字の大作の最後のページに辿り着いていました(まじ)。

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