スクールカースト最底辺の俺が何故か美少女達に好かれているafter story
麝香いちご
第1話
- 第一話 -
今日はいよいよ春休みが明けて初の登校。俺たちは高校二年生になったというわけだ。
改めて自己紹介と行こう。俺の名前は霧野俊。十六歳の高校二年生。この間から幼なじみである今井七海とお付き合いをしている。人生初の彼女だ。
今思い返しても一年の頃は本当に色々あった。学園の女神様こと夏樹花恋、天使様こと芝田愛海に好かれたし、もう仲直りも出来ないと思っていた幼なじみ今井七海が転校してきて、まさか付き合うことになるとは思ってもいなかったな⋯⋯。
『ピーンポーン。』
来客を知らせるチャイムが鳴った。俺はインターホンに向かって『今行くー』と答え、慣れた動作でカバン、弁当を持って家を出た。
「おはよう俊!」
「あぁ。おはよう七海。行くかぁー!」
「うん!」
それからは他愛もない会話が続いた。春休みに何か変わったことがあったかとか、クラスが一緒だといいなとか、後は昔こんなことしたよな⋯⋯なんて話も。
その時間がとても幸せで俺には勿体ないくらいだった。
学校に着くとクラス発表の紙が中央玄関に張り出されており、みんながそれを見て一喜一憂していた。
もちろん俺も例に漏れずそうするつもりだが果たしてクラス分けは俺にとって良い結果となったのだろうか⋯⋯。それが今日唯一の不安材料である。
「あ! 俺の名前あった! 七海は?」
「私は三組だったよー! 俊も一緒だね!」
「本当だ! お! 花恋さんに愛海も一緒だな!」
「むぅー、なに? 私だけだと不満なの?」
え? 何それ可愛い、これはこの世の生き物なのか⋯⋯?
「もう! なんで無視するの!」
「あ、あぁ悪い。いや、七海が可愛いなって思って⋯⋯。」
すると七海はボッとまるで茹でダコのように真っ赤になり噴火でもしたのか頭からは煙が出ているように見えた。
俺はこれから始まる新たな一年に胸を躍らせながらクラスメイトのまつ二年三組の教室へと歩き出した。
☆
こちらの作品ではお久しぶりです!麝香いちごです!
さっそくですが!かなり前からちょっとずつ書いていた『スクールカースト最底辺の〜』のアフターストーリーとなっています!
プロットは描き上がっているのであとは細かい描写を付け足すだけですが、受験までは不定期で更新になります。更新頻度もあまり期待はしないでください!
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スクールカースト最底辺の俺が何故か美少女達に好かれているafter story 麝香いちご @kasumimoto
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