第131話ティアナの為に
「ティアナぁッ!!」
あたしの叫びにしかしイオマは笑い声をあげる。
「あはははははははははっ! そうですよ、ティアナさんです! 今は意思が封じられていて何が起こっているか分からないただの少女、私の可愛いペットですよ!!」
ペットだと!?
イオマまさかあなたって人はっ!?
わなわなしながらあたしはイオマに聞く。
「イ、イオマ‥‥‥まさかティアナにあーんな事やこーんな事をっ!?」
「ふふふふふふっ、大丈夫ですよ~、私の趣味じゃない。それに私が欲しいのはお姉さまただ一人。良いじゃないですか、三人にも別れられるお姉さまの一人をもらうくらい」
そう言いながらイオマは触手に絡め留められているあたしのそばまでやって来て顔に手をつきいきなりキスしてきた!
「んむぅぅううううぅぅっ!」
「イオマっ! なんてことをするのですわっ!!」
「ぷはっ! 美味しい‥‥‥ ふふ、こっちのお姉さまをたっぷりと味わったらそっちのお姉さまにはたっぷりとこの鞭を味わせてあげますよ~。大人しくしてくださいよぉ~、この子がどうなっても知りませんよぉ~」
そう言ってイオマはあたしにまたまたキスしてきながら服の中に手を入れてくる。
だが転生したティアナは隙無くマントの中に引き込んでいる。
「くぅっ! イオマっ! やめなさいですわぁっ!!」
目の前でもう一人のあたしがイオマに蹂躙されていく。
キスをされ体中撫でまわされ、いやがるあたしをあたしの目の前で‥‥‥
* * *
「イオマ、覚えておきなさいですわ! キッツいお仕置きしてやりますわ!!」
「うふっ、こっちのお姉さまはもう大人しくなってきているのに、そっちのお姉さまはまだまだ元気なんですね? 良いですよ、今度はそっちのお姉さまで楽しみますから♪」
そう言ってぐったりとなってしまったあたしを放置して顔についた体液を舐め回しながら今度はこっちのあたしに近づいてくる。
そしておもむろに鞭をあたしに打ち込んでくる!
びしっ!
バシッ!!
「くっぅっッ!!」
「あはははははははははっ! お姉さまが悪いんです! あたしを全然かわいがってくれないのですから! だからあたしがお姉さまを可愛がってあげます!!」
びしっ!
びしっ!!
イオマの操る鞭にあたしはどんどんと傷つけられ、服を破られ白い肌に赤い鞭痕を増やしていく。
「エルハイミぃっ!!!! イオマ、もう止めてぇ! エルハイミが、あたしのエルハイミがぁっ!」
「イオマいい加減にしなさい! お母様っ!!」
未だアークデーモンたちや触手に苦戦しているシェルやコクは鞭に打たれるあたしを見て悲鳴を上げる。
「ふふふふっ、うるさいですよシェルさん! あなたたちも大人しくしないとこの子やお姉さまがどうにかなってしまいますよぉ~」
そう言ってティアナの転生者の女の子を触手で空中に吊るしあげる。
「はぁ‥‥‥ くふっ!」
意識を封じられているからティアナはされるがまま。
そして一本の触手がその首に巻き付く。
「みんな大人しくしなければティアナさんにはこの世を去ってもらいますよ? まあまた転生出来るでしょうけどね、あはははははははははっ!」
あたしに鞭打つ手は休めずそう高々とそう言う。
途端にシェルたちもこれ以上の抵抗が出来ず触手にからめとられてしまう。
「あはははははははははっ! 良いですよぉ~、やっとあたしの思い通りになってくれた! さあ見ていなさい、お姉さまがあたしのモノになる所を!!」
そう高々と宣言してイオマは更にあたしに鞭を振るうのだった。
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