第4話 真実は?(真相編)

(この飛び降り事件?の真実を先に述べさせてもらおう。


「自殺」である。


正確には「事故に見せかけようとした自殺」である。


寄りかかった結果、事故で落ちたように見せかけるためフェンスを大きく曲げた上で、飛び降り自殺をしたのである。


何故そんなことをしたのか?


・・・「自殺と知られたくなかった」からだ。


「自殺」となると「何か原因があるのではないか?」と思われる。

40過ぎても独身ということで、家族からプレッシャーを受けていたのではないか?

関係良好な職場に見えて、裏ではパワハラや過酷な労働環境があるのではないか?

そういう風に邪推されるのが嫌だったからだ。


では、「なぜ自殺したのか?」

これは実は、すでに答えが出ていたのだ。

そう、「稀にいる。突発的な自殺」である

実際、小さな嫌なことはちょくちょくあっても、それが日常。現状に大きな不満など無い。

・・・ただ、なんとなく疲れたんだ。本当にそれだけなんだ。


そう言う事だから、参考人である劇団員の方は全くの無関係。

状況証拠がそれなりにあったため、こんな展開になった際は、正直驚いた。

彼には、悪いことをした。



え?何故そこまで真相が断言できるのかって?


もうわかっているんでしょう?そう、



・・・私が自殺した本人だからです・・・)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る