第4話 復讐の始まり Ⅲ
3人のウィッチたちが訪れてきた。
「お久しぶりです。大介さん」
どうやら3人とも大介の知り合いのようだ。
「今日はまた何のようだ?」
「今日の用なんですけども・・・・・・ 大介さんでは無く、涼音さんに用があってきました」
「私!?」
「涼音に何のようだ?」
大介は少し険しい顔で聞いた。
「はい。あのですね、上の方からの提案で優秀な若い世代がこれからの時代の大事な戦力になるため、ある程度の実践を積ませるのもいいのではないかとのことです」
「涼音を実践で使うということか?」
「はい、そういうことです。一応今回の1回だけ試しにということなのですが」
「どんな仕事をさせようとしているのか?」
「詳しい事は聞いていないのですが、最近東京で他国のスパイらしき者を見たとの情報がありまして、その調査にあたってもらおうと考えているらしいです」
3人が住んでいるのは千葉。東京まではそこまで遠いというわけではないが、長い調査にはなりそうだ。
「涼音以外にも何人かいるのか?」
「涼音さんと同じくらいの年齢の人たちが5、6人ほど推薦しています」
「なるほど、この参加は強制なのか?」
「一応強制というわけではないのですが・・・・・・ 上の方からなるべくということで」
「じゃあ、この話は断・・・・・・」
「待って」
大介が断ろうとした時、涼音が口を挟んだ。
「おじいちゃん、私行ってみたい。おじいちゃんがしてていたことを私も体験したいと思っていたし、今回だけらしいから大丈夫だよ!」
「涼音、本当に危険なんだよ」
「あの、俺は行けないんですか?」
この話に置いてけぼりの柊が口を挟んだ。
「一応連れてこいと言われているのは涼音さんだけです」
「残念だったね柊。おじいちゃん本当に大丈夫だからちょっとの間待っててよ」
「わかった。涼音、気をつけて帰ってくるんだぞ」
「それでは涼音さん行きましょう」
「では行ってきます!」
「涼音、帰ってくる頃にはお前より強くなっているからな」
涼音たちは車に乗って行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます