第3話 復讐の始まり Ⅱ

 昼食を終え、3人は魔法の特訓を始めた。


 芦北家は代々氷の魔法を使うことで有名な家系である。


 魔法の発生は遺伝子がとても大きく関係している。稀に親同士が違う系統の魔法を使えると、その子供は父親と母親の両系統の魔法を扱うことができる。


 しかし、今の日本で2系統の魔法を使えるのは1%ほどしかいないと言われている。


 そして、その1%の中に芦北涼音は含まれているのだ。


 涼音は父方の氷魔法と母方の風魔法の両方を扱うことができる。


 涼音はただ使えるだけではない。涼音と湊は中学2年生だが中学生離れした力を持っている。湊も体力が無く、何発も強い魔法を放てるわけではないが、魔法力だけであれば中学2年生のレベルをはるかに超えている。


 しかし、涼音は体力もあれば魔法力も湊と同等かそれ以上。そしてなんといっても2系統の魔法を使える。


 これほどの強さを持っているため涼音は国からも注目されている人物である。


 この頃からこれほどの力を持っているのは個人の能力の高さもあるが、芦北大介の教えがあるのがとても大きい。


 今は歳で全盛期の力はないもののそれでも湊と涼音の2人を相手に余裕で勝つほどだ。


 大介は全盛期の頃は国のためにかなり活躍をしていたらしい。今でもたまに国のために働くトップのウィッチたちが家に訪れるほどである。


 そして3人で特訓している時にもまた、3人のウィッチが訪れてきた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る