SF(スコシ・フューチャー)

 無生物主語の時代が到来した。


――車が私を送り届ける。

――ドアが私を迎え入れる。

――ライトが私を歓迎する。

――エアコンが私を待遇する。

――ソファが私を寛がせる。

――テレビが私を楽しませる。


 近年「アイ」は減少傾向にある。


 アイ――そう思うときだけ「アイ」は存在するのだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る