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「どうして僕とカレンが戻れたのかを話すには、まずあの時ダークウィッチに捕まった後の事を話さなくてはいけない」
ポエムにムニカが説明していた。
「ダークウィッチに取り込まれた僕達はそいつにあるものを見せられた」
山に捨ててあるような本ではない。
それは宇宙にある惑星であった。
そこまで連れて来られた、ムニカとカレンは説明まで受けたのだ。
ダークウィッチが言う。
「ここが我々の星、マルドゥクだ、地球と火星の間にあった星、今はお前達は過去の世界にいる」
そしてそこに吸い込まれて行く二人。
そこには人間の形をした者が田畑を耕し、釣りをしたり、いっせーのでイチをしていた。
「あれは人の形であった頃の我ら」
つまりダークウィッチになる前の姿という事である。
その者達はいつも身体に悪そうなスナック菓子などを食べたりして平和に暮らしていた。
だがある日、何者かによって魔法を与えられたのだ、それがこの者達をヘカテの信者にした所以であった。そう魔法を与えたのはヘカテという。
ヘカテは魔法使いの神として崇められ、平和に暮らしていた者は奢り高ぶりいろんな場所で戦争が起きた。
その後禁断の魔法で作られたのがタリズマンという全てを破壊する武器であった。
その力でマルドゥクの住民は人のようで人ではないただ殺戮を繰り返す機械人形、ダークウィッチと姿を変えてしまったのである。
そこへかろうじて人間の姿を留めていた者は地球へと逃げたのだ。
その時見た夢に奢り高ぶったダークウィッチをヘカテは地球へと避難させて悪の魔法使いもろともマルドゥクを破壊したのだ。
だがダークウィッチはノアの方舟のような宇宙船に潜んで地球に忍びこんだのだ。
そして、自分達をアダムとリリスの子供と名乗り地球に逃げた者をアダムとイブの子と見下したのであった。
ダークウィッチの子孫は男でも魔法が使え、そうでない者は女性だけ使える者であった。
これで何もかも繋がった。うん。
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