4
次の日にポエムはブラックゴースト達と手を組む事をプリチーウィッチズの隊員達に宣告した。
みかん箱に乗っかってこの事を伝えたのである。
ポエムのこの宣言によりやはり隊員達はどよめきはじめる。
「反対」や「なんで私達に相談もなく」と怒りを露にしてる者もいた。
すると後ろにある扉から仮面を被った人物が二人やってきた。ブラックゴーストの隊長ギュスターヴとその手下である。
ざわめきはじめる群衆。
「協力するってその仮面をとってから言ってくださらない?」
頬に傷のあるたてまきロールの隊員が言った。チョココロネのような髪型が。
うなづいている者やざわめく声が息を吸ったら消えそうな狭い部屋をぎゅうぎゅにつめこんだ。
「みんなが困惑したり私が独断で決めたのは悪いとは思っている、でもあの人達とは仮面を被って協力してもらう。この人達と協力すればダークウィッチをすぐに倒せるようになるかもしれない、また一緒に……」
そこでウルスラことポエムは息をのんだ。
「また一緒に学校で勉強しよ」
このプリチーウィッチズはポエムとの同級生が大半である。
すすり泣く声が聞こえる。
「分かりましたわ、隊員の指示に従いますわ、でもわたくしはブラックなんとかとはお世話になりませんことよ。クラウル解放は皆の目標ですわ」
先ほどのお嬢様風の女の子がそう言うと隊員達はパチパチと手をたたく。
そしてギュスターヴはいつの間にか消えていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます