9

 ウィッチクラフトアカデミーは大混乱に陥っていた。

 人間の姿をしているが全身が影のように黒い、目の部分が赤く光っていてとんがり帽子をかぶっているがこれも闇のような黒。

 空を飛びぐるぐると校舎の尖塔を回っていた、一人ではなくかなりの数がいてまるでカラスの大軍が空を泳いでいるようだ。

 そして手からはこれも黒い光線のような物が飛び出していて校舎を攻撃している。

 黒魔法の攻撃技である。

 ウィッチクラフトアカデミーは強力な結界で守られている、攻撃を跳ね返す事はできないがダメージは半減される、しかしこの数では結界が壊される可能性も高い。

 ミナーナをはじめ他の魔女の教員が応戦しているが数が多すぎる何故かどんどん増えてきているのだ。

 「魔女の援軍が来るまで持ちこたえるんだ」

 この学校を卒業した魔女が助太刀として駆けつけてくれるようになっている。

 生徒達の大半は体育館に避難していたが戦う者もいた。

 ポエムもその一人である。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る