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 すると突然、ビービーとけたたましい警報が騒ぎはじめて学校にいたすべての生徒がガヤガヤし始めた。

 バタバタと音がなりガラリと図書館のドアが勢いよく明け離れた。

 「本を返しに行くっていったきり帰ってこないし、いきなり警報なったから心配したよぉ」

 ポエムが大きなお山を揺らしながら走ってカレンに抱きついた、小柄なカレンはちょうどそこに埋もられる形となる。

 「どっどうしたの? ポエム、この警報は何?」

 ポエムはムニカに気付かず話続けた。

 涙のおはじきもためている。

 「この学校にダークウィッチが攻めてきたのよ」

 カレンは思わず『えっ』と声をもらした。

 「それおかしいよダークウィッチにこの学校の場所は知られていないはずだよ」

 ここはまだ未熟な魔女の学校、だがゆくゆくは魔女になってダークウィッチと戦う所。

 そのためここを攻められたらダークウィッチと戦う魔女がやられてしまう。

 「それにこの学校は結界がはられていて奴らには気が付かないはずなんだけど何かのきっかけで見つかったのかな? ここ数日でこの学校に変わった事といえば……」

 ポエムはそこで初めてムニカがいるのに気付いた。

 カレンも不安そうにムニカを見る。

 ムニカは固まってまるでメデューサに石にされたようになっている。

 (もしかして僕のせい?)

 イトウマキはどこかにいなくなっていた。

 ピンチの時もそうでない時もイトウマキはマイペースだ。

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