第27話 エピローグ

 いやー、家に帰って来た。

 母さんと司にお土産を渡して、飯食って風呂入ったら眠い…。

 今日は色々あったし…時間早いけど寝るかな。

 ベッドに横になれば、すぐ寝れるなこれは。


 スマートフォンに保存した写真…あの後で紗衣子に送って貰った、遊園地でのヤツだ。見事にツーショットばっかだが。やっぱ恥ずかしいな、めっちゃ初々しい。


 紗衣子からメッセージが届いてた、つい五分前か。なになに、「明日は遅刻しないでよ」か。そういや明日は終業式か、面倒だ…。

 それで、紗衣子も寝るみたいだ。俺も当たり障りない返事しとくか、実際眠いし。

 今日はもう疲れて、気の利いたセリフ思い付かない。

 お休み、紗衣子。また明日…。



 ◇◆◇






















 おーい。


 寝てるかー?


 まー、これ聞いてるって事は、大体いい感じに上手くいったんだと思うけどな、一応聞いてみた。

 うん、今ここは夢の中だよ、ハハハ。


 それでさ、まあー何となくおかしいなーとは思ってただろ?

 うん、紗衣子に記憶を見せたいってのはな、まあ半分くらい?フェイク、嘘だ。


 本命は、こっちな。…っていうか、だけにこれを見せたかったから。

 紗衣子に怪しまれない様にな。



 だって、そうだろ?

 過去を変えようとしてるのは、ろくでもない未来があったからだもんなー。


 それでも、これから見せるのは、その全部って訳じゃないけど。


 ほら、ショッピングセンター行ったろ?あそこが分岐点だから、そこら辺からだ。


 夢にしては結構リアルだから、そこんとこだけ気をつけてくれよな。あと少し長いかな?

 意識を持っていかれるなよ。


 詳しい説明は敢えてしないけど、そこは勘弁してくれ。


 んじゃ頑張れ、俺。



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日替わりエスパーの紗衣子さん taketen @takenotenpura

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