第37話 所有の証

アムネジアは魔法で出現させた小さな玉は 再びナイフとなる


ザクッ!と何度が そのナイフで刺す 刺したうち 何度目かの分は

刺したまま ぐるりとえぐる


「あうっ!」何度か悲鳴を上げるエイル


腕から血が流れ 牢屋の部屋の床に流れ落ちる


「痛いでしょう」無表情で言うアムネジア 口元には満足そうな笑み

 

「でも その前に印をするわ・・私と同じ呪術の文様・・私の名前を刻むわ」


アムネジアの一指し指に炎が現れる

その指先を エイルの左腕に押し付ける


「!あうっ!」

ジュウウウ・・人の肉が焼ける嫌な匂い


指先の炎でエイルの左腕を焼きながら ゆっくりと アムネジアの文様と同じ物を描く

アムネジアの文様よりは 小さいが


「う・・うう・・」エイルが苦悶する 痛みに 小さく左右の顔を振る


それから その者に従うように 所有の証

アムネジアの名前を描く


黒の国の言葉で アムネジアあり所有者テインタルと・・


エイルは激しい痛みで 気を失う

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