第7話 劇場の踊り子

その頃 劇場の控えの部屋では 一人の美しい娘 


少々吊り上がり気味の大きな瞳

黒の貴族の血を混ざってるのか 大きな長い耳


少し黒い肌と銀の長い髪をまとめ

胸には 布を巻き 首には金の大きな飾り 

腰には腰布 ベルト代わりに洒落た金と宝石の飾り


整った均整のとれたしなやかな身体 

服は 胸元と腰布だけなので ちょっとしたビキニ姿


劇場の舞台では 踊り子として登場する予定である


その部屋の中の物陰に潜む男が三人


男達は 奴隷商人の手下

ひそひそ声で話をしている


「あの耳 黒の貴族の血が混ざってるのか? 

 あさ黒い肌に銀の髪


それともあの銀の髪

リュース家の領地の者達の方か? 


いい身体つきをしている

顔もいい 極上品だな」


「ああ おかしらも気にいるだろう

また 味見してから 売るだろうな」


「じゃあ やるか」 


「ああ 捕まえるぞ!」

男達は 踊り子の娘に飛び掛かる


娘の目がニヤリと笑う

廻し蹴り! 



「うおっ!」

手の甲で顎を打ち 「うお!」倒れかかた所を肘で打つ


残りの一人は 床に手をつき 

逆立ちをしてそのまま 足で足蹴り 


「ぎゃあ!」

数秒で 倒す 瞬殺


「さあ 聞かせてもらうわよ 攫った娘たち

・・特に聞きたいのは リュース家の領地や

王都に来て そのまま行方不明になった娘たちの事よ


お前たちの隠れ家はどこかしら?」


部屋のドアが ゆっくりを開く 

ローブを深々と被っている大柄な男


ローブを脱ぐと そこには 竜の顔をした男

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