第3話 王都 雪花祭り

王都・・ 城下街は 雪花と呼ばれる大きな木が幾つもあって

美しい真っ白な 雪花の花を咲かせてる 小さな花々が木を覆っている


花ビラが散り終えたら 短い期間だが やがて冬が始まる・・


花びらが雪のように ひらひらと舞い落ちる中

祭りで街は 賑やかであった ・・


出店が道いっぱいに並んでいる

菓子に 酒や果物の飲み物

各地の食べ物・・


美味しそうな鳥の焼き鳥も・・

ホットワインに 名物の焼き菓子


リュース公の領地の大きな湖で取れる 名物の焼き魚に食べ物・・


白の国のテイン・ベリーという果実に それを使ったお菓子・・


「すごく 賑やかだね!」アーシュ 


「そうだね!アーシュ」エイル


「本当に賑やかですね」ナーリン

「何か食べる?それとも先に あの舞台座の余興を見る?」


「先に舞台座に行うよ アーシュ ナーリンもそれで構わない?」


「ええ もちろん エイル様」ナーリン


「後で エイルの好きなテイン・ベリーの果実と

リュース公の湖で取れる焼き魚に

鳥の焼いた物に それから 菓子やジュースも買おうか」

笑うアーシュ


三人は連れだって 賑やかな街の中を歩く


一見すると どこかの裕福な大商人か貴族の娘に見えるエイル

エルトニア姫


その連れのアーシュは歳の離れた弟

ナーリンは 姫たちに仕える侍従か 

あるいはその友達にも・・


「おい 見ろあの娘 なかなかのべっぴんだ」

「ちょっと酒に どこかの酒場の中にある宿の部屋に連れ込んで

俺達の遊び相手でもしてもらおうか・・くくく」嫌らしい笑い

「連れのその子供は 俺達にかなうわけもないしな

 

 ああ あの隣の黒髪の少女もいい」

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