第4話 男達に絡まれる

ドンと数人の男達が わざとエイルにぶつかる

 頭にかぶったベールが落ちる それを一人の男が拾う


「あ すいませ・・」とエイルが言いかけたところを 

男がエイルの顎を指先で掴み


まじまじと見つめ

「おや オッドアイの美しい娘じゃないか? 

思った以上に可愛らしく極上の顔だ


それにその耳・・猫に似た形

白の国か白の国の者達の地を引くリュース家ゆかりの者か?」

エイルの耳に手をやり 片方の金の半月型の耳飾りを外す


「!な 何を?」慌てるエイル

 

金の半月型の耳飾りとベールを男達の手から取り返す


そこに すかさず エイルを彼らから引き離し

 ナーリンともども 自分の背に庇うアーシュ

「話があるなら 俺を通せ 無礼な奴らだ」


「けっ! 姫を守る騎士のつもりかよ! 生意気だ」

再び近づき エイルの腕を取る


「つんけんするなよ」

「きゃ!」エイル


 エイルは腕を振りほどき アーシュの傍に行く

カッとなるアーシュ 怒りで焔色の瞳を見開く 


「・・・・」黙って睨むアーシュ

「憎たらしいガキだ!」


「やるか!」彼らが行動を起こすより 先手必勝!


「触るなといったろう!」

アーシュは 高々とジャンプして 

男の顔にドカッと!乗って踏み倒す

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