3分目 募る想い
全てが無くなるなんて嫌だ!想いも言葉も何もかも!だから!!
俺はその時だけ風が強く吹き始め、紅葉が舞い上がったのを覚えている。
マジックアワー
それは魔法のように世界は輝いていた。その時だった気がする。
「美里・・・俺は美里・・・いやっ!ひよりのことが好きです!俺と付き合ってくれませんか!!」
ただ、真っ直ぐに想いを伝える。それがいかに大事か分かった瞬間だった。さぁて少しだけ答えが出るのを待ちますかね・・・そんな涼しい顔で言ってるわけでは無いんだけど。正直に言えば顔は真っ赤に染まっていた。
告白された・・・えっ?告白!?あのヘタレの中里・・・いや!林治に!?えっマジで?私の頭の中は、もう、何が起きているのか全く理解できずにこんがらがっていた。
「えっ、あっ・・そのっ!・・・」
だぁぁあぁ!!な・に・し・て・る・ん・だぁぁあぁ!!
私は何故かここぞというときに限って噛んでさらにコミュ障を思う存分に発揮していた。はぁ、ここでかい。
何ていうんだろう?告白した後の空気ってこんなに恥ずかしい物なの!?俺はなんか挙動不審な動きをしているがさらに美里・・・まぁね、うん。ひよりの方を見ているとなんか俺よりも挙動不審になっている。・・・はぁ。これはフラれたかな。何て思いながら、
「美里、返事はまた後ででいいから。」
気遣いで俺はその言葉を使うと、彼女は俺の背中にいきなり抱きついてきた。・・・えっ!?ちょっ!あの!あれが・・・どことは言わんけど柔らかい場所が・・!何て考えていると
「ねぇ、待ってよ。」
そう、消えかかりそうな声で呼び止められた。
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