第8話 神龍神殿(10)

 5人は礼拝室にやって来た。そこには犬神がいる。犬神は王神龍の彫刻の前に立ち、じっと見つめていた。


「待て!」


 サラの叫び声に、犬神が反応した。


「サラ、奇跡のドラゴン、サラか?」


 犬神はサラをにらみつけた。あの時、殺すことができなかった。殺していれば、必ず世界は我々の物になっていた。


「ああ」


 サラは拳を握り締めた。母の命を奪った犬神が、そして王神龍が許せなかった。


「ついに来たか。私が犬神。この神龍教の教祖だ!」


 犬神は笑みを浮かべた。明日、この世界を支配する神となる。自信に満ちていた。


「よくも、お母さんを!」

「あの時の女がまさか、奇跡のドラゴンだったとは。あの時殺せなかったのが悔やまれますね」


 犬神は自信気だ。自分が負けるわけがない。世界を支配するのは私だ。


「この世界を王神龍なんかに渡すもんか!」


 バズは拳を握り締めた。この世界には人間も必要。人間を滅ぼすなんて、許せない!


「人間は傷つけ合い、争い合い、殺し合う。そんな種族、この世界にはいらぬ! この世界を作り直して、人間を絶滅させなければならぬ!」


 犬神は執念に燃えていた。負ばかりを生む人間が許せない。王神龍の手で消し去ってやる!


「そんなこと、許せない!」

「ほほう。では、歯向かうのであれば、殺さなければなりませんね」


 白いマントを脱ぎ、犬神が襲い掛かってきた。


「星の裁きを!」


 バズは魔法で大量の隕石を落とした。犬神はびくともしない。


「炎の裁きを!」


 続けてバズは魔法で巨大な火柱を起こした。それでも犬神はびくともしない。


「大地の裁きを!」


 サムは魔法で大きな地響きを起こした。犬神の表情は変わらない。


「食らえ!」


 レミーは空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。犬神には全く効いていないようだ。


「覚悟しろ!」


 マルコスは炎を帯びた爪で何度も引っかいた。それでも犬神の表情は変わらない。


「ガオー!」


 サラは力強く羽ばたき、炎の竜巻を起こした。だが犬神は目を回さない。


「グルルル・・・」


 続けてサラは灼熱の炎を吐いた。犬神は不敵な笑みを浮かべている。


「光の守りを!」


 犬神は魔法で自分に光のバリアを張った。


「これで倒せると思ってるのか? 天の裁きを!」


 続けて犬神は魔法で強烈な雷を落とした。5人は大きなダメージを受けた。マルコスとレミーは倒れ、サムは体がしびれた。


「星の裁きを!」


 バズは魔法で大量の隕石を落とした。それでも犬神はびくともしない。


「炎の裁きを!」


 続けてバズは魔法で巨大な火柱を起こした。犬神はびくともしない。バリアを張っているので、効いていないようだ。


「もっと力を!」


 サムは魔法でサラの力を強くした。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となって、マルコスとレミーを復帰させた。


「グルルル・・・」


 続けてサラは灼熱の炎を吐いた。犬神は不敵な笑みを浮かべている。


「星の裁きを!」


 犬神は魔法で大量の隕石を落とした。5人は大きなダメージを受けたが、びくともしない。


「炎の裁きを!」


 続けて犬神は魔法で巨大な火柱を起こした。5人は大きなダメージを受け、表情が苦しくなった。


「聖なる光の癒しを!」


 バズは魔法で聖なる光を起こし、5人を回復させた。


「もっと力を!」


 続けてバズは魔法でマルコスを強くした。


「もっと力を!」


 サムは魔法でレミーを強くした。


「それっ!」


 レミーは炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。それでも犬神は不敵な笑みを浮かべている。


「覚悟しろ!」


 マルコスは炎を帯びた爪で何度も引っかいた。犬神はびくともしない。


「終わりだ!」


 犬神は目を赤く光らせた。突然、マルコスとサムは苦しみ出し、倒れた。


「天の裁きを!」


 犬神は魔法で強烈な雷を落とした。3人は大きなダメージを受けたが、びくともしない。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となって、マルコスとサムを復帰させた。


「ガオー!」


 続けてサラは力強く羽ばたき、炎の竜巻を起こした。犬神は目を回さない。


「もっと力を!」


 バズは魔法でレミーを強くした。


「聖なる剣の力を!」


 続けてバズは聖剣の力で犬神のバリアを引き裂いた。


「これが悪を切り裂く聖なる力か。面白い。まことに面白い」


 それでも犬神は不敵な笑みを浮かべている。


「星の裁きを!」


 サムは魔法で大量の隕石を落とした。犬神は大きなダメージを受けたが、びくともしない。


「食らえ!」


 レミーは炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。犬神は笑っている。


「それで勝てると思ってるのか?」

「覚悟しろ!」


 マルコスは炎を帯びた爪で何度も引っかいた。それでも犬神はびくともしない。


「ここで死ね!」


 犬神は目を赤く光らせた。突然、マルコスとサムとレミーは苦しみ出し、倒れた。


「ガオー!」


 犬神は灼熱の炎を吐いた。2人は大きなダメージを受けたが、びくともしない。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となって、マルコスとサムとレミーを復帰させた。


「グルルル・・・」


 続けてサラは灼熱の炎を吐いた。だが犬神はびくともしない。


「雪の裁きを!」


 バズは魔法で猛吹雪を起こした。犬神は氷漬けにならない。


「氷の裁きを!」


 続けてバズは魔法で犬神を氷漬けにした。それでも犬神は氷漬けにならない。


「炎の裁きを!」


 サムは魔法で巨大な火柱を起こした。犬神の体に火が点かない。


「食らえ!」


 レミーは炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。犬神は不敵な笑みを浮かべている。


「覚悟しろ!」


 マルコスは炎を帯びた爪で何度も引っかいた。それでも犬神はびくともしない。


「なかなかやるな! では、これではどうでしょう」


 犬神は自信気な表情を浮かべた。犬神の目が青く光った。すると、犬神の体が大きくなった。首は3つになり、ケルベロスのようになった。これが犬神の獣としての姿だ。


「炎の裁きを!」


 バズは魔法で巨大な火柱を起こした。犬神はそれだけではびくともしない。


「星の裁きを!」


 続けてバズは魔法で大量の隕石を落とした。犬神はびくともしない。


「大地の裁きを!」


 サムは魔法で大きな地響きを起こした。犬神は笑みを浮かべている。


「それっ!」


 レミーは空高く飛び上がり、氷を帯びた剣で斬りつけた。犬神には全く効いていないようだ。


「食らえ!」


 マルコスは炎を帯びた爪で何度も引っかいた。犬神の表情は変わらない。


「死ね!」


 犬神はフェンリルの爪で5人を引っかいた。マルコスとサムとレミーは一撃で倒れた。


「ガオー!」


 左の首は灼熱の炎を吐いた。2人は大きなダメージを受け、バズは表情が苦しくなった。


「グルルル・・・」


 右の首は氷の息を吐いた。2人は大きなダメージを受け、バズは倒れた。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となって、マルコスとサムとレミーとバズを復帰させた。


「ガオー!」


 続けてサラは力強く羽ばたき、炎の竜巻を起こした。


「癒しの力を!」


 バズは魔法でサラを回復させた。


「星の裁きを!」


 続けてバズは魔法で大量の隕石を落とした。それでも犬神はびくともしない。


「雪の裁きを!」


 サムは魔法で猛吹雪を起こした。犬神は笑みを浮かべている。


「食らえ!」


 レミーは空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。犬神には全く効いていないようだ。


「覚悟しろ!」


 マルコスは空高く飛び上がり、雷を帯びた爪で引っかいた。だが犬神はびくともしない。


「ここでみんな死ね!」


 犬神はフェンリルの爪で5人を引っかいた。サムとレミーとバズは一撃で倒れた。


「死ね!」


 左の首は目を赤く光らせた。突然、マルコスは苦しみ出し、倒れた。


「ガオー!」


 右の首は灼熱の炎を吐いた。だがサラはびくともしない。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となって、マルコスとサムとレミーとバズを復帰させた。


「グルルル・・・」


 続けてサラは灼熱の炎を吐いた。犬神の体に火が点かない。


「天の裁きを!」


 バズは魔法で強烈な雷を落とした。犬神の体はしびれない。


「水の裁きを!」


 続けてバズは魔法で大洪水を起こした。それでも犬神はびくともしない。


「星の裁きを!」


 サムは魔法で大量の隕石を落とした。犬神の表情は変わらない。


「食らえ!」


 レミーは空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。犬神は笑みを浮かべている。


「覚悟しろ!」


 マルコスは空高く飛び上がり、氷を帯びた爪で引っかいた。犬神には効いていないようだ。


「ここで息絶えろ!」


 犬神はフェンリルの爪で5人を引っかいた。マルコスとサムは一撃で倒れた。


「死ね!」


 左の首は氷の息を吐いた。3人は大きなダメージを受けたが、びくともしない。


「ガオー!」


 右の首は雷を吐いた。3人は大きなダメージを受け、レミーは表情が苦しくなった。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となって、マルコスとサムを復帰させた。


「ギャオー!」


 続けてサラは空高く飛び上がり、炎の竜巻を起こした。だが犬神は目を回さない。


「癒しの力を!」


 バズは魔法でレミーを回復させた。


「星の裁きを!」


 続けてバズは魔法で大量の隕石を落とした。それでも犬神の表情は変わらない。


「天の裁きを!」


 サムは魔法で強烈な雷を落とした。犬神はびくともしない。


「えいっ!」


 レミーは空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。犬神の体はしびれない。


「食らえ!」


 マルコスは炎を帯びた爪で何度も引っかいた。それでも犬神はびくともしない。


「死ね!」


 犬神はフェンリルの爪で引っかいた。マルコスとサムとバズは一撃で倒れた。


「ガオー!」


 左の首は雷を吐いた。2人は大きなダメージを受けたが、びくともしない。


「グルルル・・・」


 右の首はレミーに噛みついた。レミーは一撃で倒れた。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となって、マルコスとサムとレミーとバズを復帰させた。


「ガオー!」


 続けてサラは空高く飛び上がり、炎をまとって体当たりした。犬神は少し驚いたが、すぐに気を取り直した。


「氷の裁きを!」


 バズは魔法で犬神を氷漬けにした。だが、犬神は氷漬けにならない。


「雪の裁きを!」


 続けてバズは魔法で猛吹雪を起こした。それでも犬神は氷漬けにならない。


「天の裁きを!」


 サムは魔法で強烈な雷を落とした。犬神の体はしびれない。


「それっ!」


 レミーは炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。犬神は不敵な笑みを浮かべている。


「食らえ!」


 マルコスは炎を帯びた爪で何度も引っかいた。犬神には全く効いていないようだ。


「死ね!」


 犬神は目を赤く光らせた。突然、マルコスとレミーとバズは苦しみ出し、倒れた。


「ガオー!」


 左の首は灼熱の炎を吐いた。2人は大きなダメージを受けたが、びくともしない。


「グルルル・・・」


 右の首はサムに噛みついた。サムは一撃で倒れた。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となって、マルコスとサムとレミーとバズを復帰させた。


「ガオー!」


 続けてサラは灼熱の炎を吐いた。犬神はびくともしない。


「天の裁きを!」


 バズは魔法で強烈な雷を落とした。犬神の体はしびれない。


「炎の裁きを!」


 続けてバズは魔法で巨大な火柱を起こした。犬神の体に火が点かない。


「星の裁きを!」


 サムは魔法で大量の隕石を落とした。それでも犬神はびくともしない。


「それっ!」


 レミーは炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。犬神には全く効いていないようだ。


「食らえ!」


 マルコスは空高く飛び上がり、炎を帯びた爪で何度も引っかいた。犬神は不気味な笑みを浮かべた。


「これで終わりと思うなよ!」


 犬神の目が再び青く光った。犬神はさらに大きくなり、首は7つになった。これが犬神の真の獣の姿だ。


「天の裁きを!」


 バズは魔法で強烈な雷を落とした。犬神には全く効かない。


「炎の裁きを!」


 続けてバズは魔法で巨大な火柱を起こした。これも犬神には全く効かない。


「星の裁きを!」


 サムは魔法で大量の隕石を落とした。それでも犬神には全く効かない。


「それっ!」


 レミーは炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。犬神の表情は変わらない。


「食らえ!」


 マルコスは炎を帯びた爪で何度も引っかいた。犬神はびくともしない。


「神の力を思い知れ!」


 犬神は神の力を解き放った。突然、強烈な爆風が飛んできた。マルコスとサムとレミーとバズは倒れ、サラは少し表情が苦しくなった。


「許せない! 絶対に許せない!」


 その時、サラの体が光に包まれた。サラは徐々に巨大になっていき、金色の巨大なドラゴンになった。


「こ、これは・・・」


 犬神は驚いた。あの時の金色のの巨大なドラゴンだ。


「かかってこい!」


 巨大になったサラは不敵な笑みを浮かべた。


「ガオー!」


 犬神は再び神の力を解き放った。だが、巨大になったサラには全く効かない。


「そんなの、全く効かぬわ!」

「そ、そんな・・・」


 犬神は腰が抜けた。あの時のドラゴンがこんなにも強いとは。


「これで終わりだ! 覚悟しろ!」


 サラは光り輝く息を吐いた。犬神はとても大きなダメージを受けた。


 王神龍はあの時のドラゴンを思い出していた。あの時、マーロスを生贄に捧げた時、現れたあの金色の巨大なドラゴンは、サラだったのか?


 犬神は息を切らしていた。あまりにも強い。王神龍しかかなわないだろう。


「な、何だこの力は。そうか、あの時のドラゴンは・・・。王神龍、頼んだぞ」


 犬神は倒れた。


「不死鳥の力を、我に!」


 サラは不死鳥となって、マルコスとサムとレミーとバズを復帰させた。


「倒したのか?」

「うん」


 4人は呆然としていた。またしてもサラが1人で倒した。なんて強さだ。これが選ばれしドラゴンの力か。


「魔法陣はどこだろう」


 と、サムは彫刻の裏に空洞があるのに気づいた。


「この彫刻の裏、どうなってるんだろう」


 5人は彫刻の裏をよく見た。王神龍の彫刻の裏には、魔法陣がある。ひょっとして、ここからアカザ城に行くのでは?


「魔法陣だ!」

「ここから行くのかな?」


 サムは首をかしげた。神龍教だったサムであっても、そこまではわからなかった。ただ、アカザ城の存在だけは知っていた。


「きっとそうだ。入ってみよう!」

「うん」


 5人は魔法陣に乗った。5人は光に包まれた。この先にはアカザ城があるんだろうか?


 その後ろから、ボロボロの服を着た女がやって来た。フェネスだ。フェネスは魔法陣を見つめていた。その魔法陣に乗れば、ロンと再会できる。今なら間に合う。謝ることができるかもしれない。

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