通学路に居座る急な坂道――心臓破りの坂。もちろん、本当に心臓を破るわけじゃない。でも、本当に?脇に鬱蒼と茂る雑木林に、錆び付いたガードレール。その奥には……果たして――。ホラー系はあまり読まないたちですが、イメージ深まる情景や、自然とドキドキさせられる雰囲気には引き込まれました。ホラーが苦手な人にもおすすめです。それこそ心を掴まれたみたいに、きっと最後まで読んでしまうと思います!最後のオチまで見逃せない。傑作のホラー短編です。ぜひ読んでみてください。
心臓破りの坂には怪談話があって、雑木林の中の人とは目を合わせてはいけないと言われています。主人公はバカバカしいと言葉では言いつつも恐れます。そんな主人公ですが、心臓破りの坂である人を見かけるのですが……物語の中で語られる怪談話も怖いですが、ラストのある人の表情が一番怖いと思いました。
通学路の途中にある心臓破りの坂、そこには不気味な雑木林があって、そこにはワンピースの女が立っている。 怪談話としては定番かもしれません。ですが日常会話と緊張感との切り替えがとてもうまく、油断しているとぞくりと雰囲気に飲み込まれてしまいます。描写の巧みさは短編ドラマのようでとても綺麗な作品でした。 怪談話として、最後に驚かされるオチは誰かに話したくなるでしょう。