第13話 陰と陽 月と太陽 前編

 レイリエが王都に構える邸は蒼氷館と言った。上品な作りで、美しい館だった。

 アシュレはこの館を愛していた。静かで、美しくて、汚いものが一切排除された館。

 だが、大きさはといえば緑麗館の三分の一程だ。レイリエはそれに苛々する。


 緑麗館はエスメラルダの為に作られた館であった。エスメラルダ一人の為だけに。

 蒼氷館は兄のお下がりでしかないが緑麗館は特別なのだ。


 その緑麗館からの知らせを、レイリエは今か今かと待っていた。


 エスメラルダの死。

 その情報が欲しかった。


 侍女の一人に金を握らせてある。


 知らせが来ないということはしくじったのかしら?


 まさか、と、レイリエは否定する。


 エスメラルダが酒に異常に強い事は知っている。アシュレすら、腰を落ち着けて飲めばエスメラルダに飲まれてしまう。エスメラルダはザルではなくタガなのだ。


 あのワインを残す筈無いわ。


 レイリエは唇を噛んだ。


 あれはエスメラルダが好きな味ですもの。


 四年間観察し続けた女の情報に間違いはないとレイリエは思う。


 では。

 エスメラルダが死んで、その死を秘匿しているのかしら?

 だけれども何故?

 それに金を握らせてある侍女のフリカからの連絡が無いのもおかしいわ。


 ぷつり、レイリエの唇に血が玉となる。


「行くしかないようね」


 言ってみて、レイリエの覚悟は決まった。

 何だか嫌な予感がするのだけれども。


 頭に浮かんだ考えを、青い瞳の少女は必死で振り払う。


 例えエスメラルダが死んでなくったって次の手を打てば良いのよ。あの娘が生きている以上に悪い事なんて起こる筈がないわ!!


 レイリエはそう思うと衣装室へと足を向けた。誰に見咎められても恥ずかしくないように衣服を整える。レイリエの自尊心が誰かに醜く見られる事を許さなかった。

 アイスブルーでまとめて、シルクの靴下を靴下止めで止め、そして鏡の前で十八歳の自分の顔を仔細に点検した。

 何処にも小皺などないし、しみやにきび痕も見られない。肌は肌理細かく完璧であった。


「わたくしは美しい」


 レイリエは笑う。


 だけれども、すぐにその笑みは消えてしまう。


 アユリカナに呼び出されたあの日。

 あの日以来、レイリエの顔に翳りが出来た。

 それは悲しみだった。


 出血の止まらないレイリエを、アユリカナが用意した馬車が蒼氷館に連れ帰った。馬車には医者も同乗していた。

 館に着くとすぐ、『処置』が行われ、レイリエは信じられない宣告を受けたのだ。


「この先、和子は諦められますよう……」


 アユリカナが憎いとは、不思議と思わなかった。憎いのはエスメラルダだった。


 あの女がわたくしの前に現れてから、何もかもが狂い始めたのだわ。


 あの女さえいなければ、アシュレは今でも気儘に絵を描いていただろう。そしてレイリエの待つ緋蝶城に帰ってきたであろう。


 あの女さえ。


 出血が止まったのは数日前だ。

 赤ん坊が惜しいとは思わなかったが、だが、産めるのに要らないのと産めないのとでは全く意味が違う。


 エスメラルダ。お前が憎い。


 レイリエは馬車に乗ると行き先を伝え、転寝をした。馬車の振動が心地良かった。


 緑麗館は馬車を走らせればすぐに着く。

 門扉に立っていた従僕に、レイリエは微笑を投げかけた。

 エスメラルダが死んだらこの館もこの従僕も皆レイリエのものになるのだ。


 エスメラルダは貴族ではないので年始の相続書類を国に提出するという作業は行っていないのでエスメラルダが死ねば財産は国のものになるのだが、そのことはレイリエの頭から綺麗に消え去っている。レイリエは単純にアシュレの遺したものは全て本来は自分が継ぐべきものであったのに奪われたと認識している。


 レイリエの笑みを見た従僕の顔は引きつって見えた。


 わたくしを歓迎しないつもりなら、後でたっぷりお仕置きをしてやらねばならないわね。


 思いっきり鞭打つのもそれはそれで楽しかろうとレイリエは思う。レイリエにとって本来彼女の所有物であったのに裏切った者でもあるのだから。


 そう思っているうちに、馬車が車寄せに着いた。しかし、誰も出迎えに来なかった。

 おかしい、と、レイリエは思う。

 腹が立つし口惜しくもあるが、エスメラルダの従僕も侍女も一流だった。レイリエに従う者達よりずっと。それが主人故だという事にレイリエは気付かない。アシュレがエスメラルダに『より良い者』を遺したのだと嫉妬するのみだ。

 兎に角、エスメラルダの館の者達が客人に対して、それもレイリエという高貴な身分に対して出迎えがないなど、今まであり得なかった。


 しかし、急に心に暗い喜びが湧いた。


 この静けさはやはり、エスメラルダが死んだ所為かしら?

 だとすれば、とてもとても、好ましい事だわ。笑いだしたいくらい愉快だわ。


 笑みを浮かべたまま、レイリエは館内に足を踏み入れた。

 扉には鍵がかかってなく、そして、やはり出迎えの召使もいなかった。そして夜のように暗い。

 誰もいないような静けさ。無防備さ。


 喪に服しているとでも言うのだろうか?


 その時、レイリエの首筋を手刀が襲った。




◆◆◆

「あの女の始末はどうつけるべきでしょうか、良いお知恵を拝借出来ぬものでしょうか? 母上」


 フランヴェルジュが言った。


 『真白塔』の中で、息子達を出迎えた母は困ったように笑う。


 もう、どのようないざこざにも巻き込まれる事はないと思っていた。だから心穏やかに過ごしていたのだが、息子達の歳を思い出し、自分がこの塔に入ったのは間違いだったかも知れぬと思ったのである。フランヴェルジュは二十一で、ブランンシールは十九だ。

 まだ若い。自分や夫はもっともっと、義父から守られていた。


「酒に毒など盛るはずがない、自分もその酒を飲んでいたのだから、と。エスメラルダの自作自演だと、レイリエ叔母は言うのです」


 ブランシールの言葉に、アユリカナが頷く。


 息子の想い人の事はよく知っている。恐らくフランヴェルジュ以上に。

 アシュレの掌中の珠。

 どれ程彼女の話を聞かされたか知らない。


 そしてアシュレに肝心なところは違うけれども、それでもやはりとても似ている長男が彼女に惹かれたのも、エスメラルダという娘がアシュレの言葉通りの娘ならばよく解る。


 身分が平民であろうがアユリカナはフランヴェルジュの恋を応援しようと思っていた。

 息子がやっとまともに恋をしたことを母親として応援したかった。

 恋人の一人や二人いなかったわけではないが、フランヴェルジュが恋をしたのは恐らく今回が初めてだ。

 不器用なところは愛する夫そっくりで笑い出したくなるくらいの、可愛い息子。


 わたくしとて人が知れば、いえ、全容は知らなくても知られているだけでもそれなりの醜聞にまみれていた女だわ。それでもレンドルはわたくしを欲してくれて、義父上は娘のように愛してくれた。


 そんな思いもある。


 故にどうすれば自然に想いあってくれるようになるか、せめて時折でも二人が会えるように出来ぬかと母親なりに案じていた。もしエスメラルダが他の男を想うならフランヴェルジュの恋は諦めるしかないものでエスメラルダに強制するつもりはない。王族の権威などに屈する娘は王妃には相応しくないのだから。

 ただまだ想う相手がいないのならば息子をどうか選んでくれないだろうか、それをエスメラルダに強要はしないが神に祈りつつほんの少しの策をめぐらせることくらいは許されてもいいだろう、アユリカナはそう考えていた。


 何せアシュレから聞かされたエスメラルダも、フランヴェルジュやレーシアーナから聞き出したエスメラルダも、共通することは同じ。


 恐らくまだ恋を知らない娘。


 願うことくらい許されると考えていたところ、この事件が飛び込んできた。


 レイリエがこっそりと毒を盛ったという事。


 町医者に運ばれていたらエスメラルダの命はなかったと治療に当たった御典医から聞かされた。

 ただ自然に心臓が止まったように見えただろうと聞かされた。

 そんな毒を盛った事を知った息子が、否、息子達がどういう手を使うかなどとアユリカナには解ってしまったし、それは現実になった。


 レイリエもその酒を口にした。だから何だというのだ。それ位の危険は、あの女なら冒すであろうと思うのだ。だが、決め付けてはならない。


「ワインからは毒の反応が出たのですね?」


「勿論です、母上。さもなくば、臣籍に下ったとはいえ叔母に当たる女性をこの塔の最上階に閉じ込めたりは致しません」


 アユリカナは溜息をついた。


 『真白塔』は身分あるものの幽閉場所でもあった。だから猿轡を噛まされ、全身を拘束された状態でレイリエが運び込まれた時に、アユリカナは来るべき時がきたと思ったのである。


 いつかレイリエは踏み外す。


 いや、とうに踏み外していた。アシュレを殺したのはレイリエのようなものだ。

 ……そしてアユリカナの愛する男を殺したのはレイリエだといっていい。


 いつか、フランヴェルジュが何かを見逃せずレイリエを縛する未来は見えていた。恐らくはエスメラルダの事だと息子の恋を知った時に気付いていた。アシュレの事でレイリエがどれ程エスメラルダを憎んでいるか知らぬわけではないアユリカナだからこそ。

 そして、王族の血を汲む娘であれば、辿り着く先は此処しかない。


「自白は、取れそうにないのですか? それならば、一生を此処で過ごすか、それとも、審判を受けて身の潔白を立てるか、選ばせるしかないでしょうね」


 アユリカナは顔を伏せた。


「覚えていますか? 父上の最後の言葉を」


 アユリカナの言葉に兄弟は顔を見合わせる。


「『気をつけろ。氷姫』と、仰ったのです」


 アユリカナの言葉は淡々としていた。

 アユリカナは知っている。

 レンドルは毒を盛られたわけではない。自ら遅効性の毒を呷ったのだ。それは、レンドルが意識朦朧としながら呟き続けた、アユリカナへの懺悔の言葉の中にあった。

 だが、その事をアユリカナは息子達に言わなかった。言うつもりもなかった。この塔で朽ちて、レンドルの隣に横たえられる日が来るまでアユリカナは口をつぐんでいようと思う。


 レンドルはレイリエに殺された。レイリエ故に犯した罪に殺された。


「『氷姫』とはレイリエの事です」


 ごくり、と、兄弟は生唾を飲み込んだ。


「レイリエが宮廷の花として咲き誇っていた短い期間に何と呼ばれていたか知っているでしょう? 男達は『白水仙』、女達は『氷姫』と呼んだのです。女達のレイリエへの恨みは凄まじいものがありました。自分の男を取られて平気でいられる女は少ないでしょう?」


 アユリカナの言葉に息子達は頷く。

 恋をした事があるのなら理解できる感情だ。

 男であれ、愛する女を横からかっさらわれて平気でいられる訳がない。


「レンドルはいつもレイリエを『氷姫』と呼んでいました。歳の離れた妹を……ですが、レイリエは炎の気性の女です。大して賢くないところが扱いやすい所ではありますが、執念深い、煉獄の炎です。外見が氷でも、中身は炎です。赤い火より熱い青い炎。ですから、母はこのまま葬ってしまうのが一番の良策であると考えます」


 フランヴェルジュがエスメラルダとの未来を望むならば尚更。

 レイリエは解き放てば逆恨みというやつで今度こそどんな手段を講じてでもエスメラルダを殺す。

 何せレイリエが生まれた時よりアユリカナはあの女の事を知っている。フランヴェルジュより若いレイリエ。義母上が命と引き換えに産み落とした子はブランシールより一歳下の子供。乳母に育てられたとはいえ、王族である彼女、義妹である彼女は他人ではない。

 そう、アユリカナはレイリエの事を本当によく知っている。知悉しているといってもいい。


「母上……」


 フランヴェルジュは絶句した。

 王族の血の流れを汲む娘に、何の申し開きをする場所も与えず葬り去れというのだろうか? それは果たして許されるのだろうか?


「幸いな事に、レイリエはまだ社交界に復帰していませんでした。アシュレの……ランカスター公爵の喪が明けていなかったので。だから今ならあの娘が消えても、誰も何とも思いますまい」


 そう、気づきすらしないだろう。

 社交界とは、宮廷とは、そんなところだ。


「それでは法は……!!」


 思わず叫んだフランヴェルジュの隣で、ブランシールは深い思考の海へと落ちていった。


 鐘がなる。

 二十時の鐘だ。


「法は……王である以上、臣下の範となるべく、決して曲げてはならぬものです。破ることは許されません。ですから、わたくしはブランシールが適任であると思います」


 ブランシールが顔を上げた。

 妙に晴れ晴れとした顔だった。


「覚悟は出来ています。汚い仕事を兄上にさせるつもりは毛頭ございません。全て僕が」


「もし潔白であっても、疑った我々を恨むでしょう。それに幽閉は難しいものです。レイリエは此処から出る為なら誰にでも平気で足を広げる娘です。それとも、凝った作り話をして同情を買うかもしれません。幽閉は確実ではないのです」


 アユリカナは何度目かの溜息をついた。まさか息子に人殺しをやれという日が来るとは思ってもいなかったのだ。


 それでも、未来を取るのならばレイリエは殺すべきだ。

 アユリカナだとて本当は子を流すだけではなく殺してやりたかった。義母と同じ顔だから躊躇ったのだろうか? 最愛の夫を奪ったも同じ女を殺せなかったのは。

 あの時の甘さが今に繋がる。息子に叔母を手にかけろと言う今に繋がる。


 わたくしは、駄目な女だわ。

 夫を追い詰め死に追いやった女、そして夫の愛する弟の死のきっかけを作った女、さらには息子が愛する娘まで殺そうとした女を見逃してしまっただなんて。




◆◆◆

 庭園の温室の中で、フランヴェルジュとブランンシールは酒盛りをしていた。

 美味い酒ではなかった。最上級の赤ワイン、モンモンレイシー。メルローアの葡萄が作り出すワインの銘柄。本来なら美味なる酒であるが、この日だけは苦く感じられたのだ。

 それだけ、今日一日が苦い一日であった。


「なぁ、ブランシール」


「何です? 兄上」


 フランヴェルジュの顔は暗い。

 それに比べて、ブランシールはもう、覚悟が出来ているようだった。


「母上のお言葉通り、万事僕が取り仕切りますので兄上は何もお考えなさいませぬよう」


「ブランシール。……お前は、本当にそれでいいのか?」


 フランヴェルジュの言葉に、ブランシールは笑って見せた。


「『太陽』と『望月』ですよ、兄上」


「?」


「つまり、この世の中は全て陰と陽に分けられるのです。太陽が治める日中と月が治める夜、男と女、生と死。兄上は王です。既にメルローアの為政者なのです。ですから兄上は常に陽でなくてはなりません。影の部分は僕が引き受けます。光が強い程、闇もまた深くなる。僕はその闇を一手に引き受けましょう」


 フランヴェルジュはぞくりとした。そして今までやってきた事全てを振り返る。

 今まで、フランヴェルジュは綺麗な仕事しかしていなかった。では生まれた闇は? 全て弟が負うてきたのであろうか?

 それは、何と罪深い事。


『知らなかったのだから』


 それは、何と恐ろしい事であろう。

 王であるフランヴェルジュは、知っていなくてはならなかったのだ。

 知らぬという事は怠慢である。いや、もっと悪い。フランヴェルジュは為政者なのだから。汚いものがある事を知っていたはずで自分もそれなりのことはやっていた心算だった。心算に過ぎない。思い返せば、本当に汚い事には嫌悪感しか覚えず、自分は穢れたくないと忌避していた。


「すまん、ブランシール」


 鼻の奥がつんと熱くなった。


「すまん」


「何をお謝りになるのです? 兄上?」


「俺は、王失格だ」


 涙が出た。男が泣くなど、あってはならぬ事だ。更に言うならば、フランヴェルジュは国王である。それなのに。


 ブランシールは青い目を大きく見開いた。

 兄が、誇り高い兄が涙を見せるところなど見たことがなかったからである。

 エスメラルダが意識不明で密やかに王の寝室へ運ばれてきた時も、最初こそ取り乱したがすぐにフランヴェルジュは落ち着いたように見えた。泣いたりなどしなかった。


 ブランシールは嬉しかった。別に褒めて欲しいから汚れ仕事を密やかに片付けていたのではない。ただ、兄の無骨な手を守りたかっただけだ。


 だけれども、兄上は僕の為に泣いて下さっているのだ! エスメラルダの命が危うかったときでさえ涙しなかった兄上が!!


 ブランシールはただただ嬉しくて幸せで、心が痛くて、でもやはり幸せで。


「兄上。どうか、泣かないで」


 ブランシールの言葉に、フランヴェルジュは何度も頷く。


 可愛いひとだ。

 ブランシールはそう思う。


 鼻が赤くなっている。涙は止まらない。ブランシールは袖なし上着のポケットからハンカチーフを差し出すと兄に渡した。

 フランヴェルジュが涙を拭う。


 ああ!

 ブランンシールは思った。


 今だけは、今だけは僕だけの兄上だ!!


その点においては、ブランンシールはレイリエに感謝さえしたくなる。そう、感謝しているとも。心から。

 だけれども、彼女には死んでもらわなくてはならない。

 フランヴェルジュの隣で王冠を戴く予定の女性を、事もあろうにこの世から消そうとしたのだから。


 『真白塔』の最上階に連れて行き、猿轡と拘束具を外した時の彼女の罵声を思い出す。

 とても王家の血族だとは思えなかった。

 遅れて入ってきた兄に、レイリエは媚びて見せた。ついさっきまで夜叉の顔をしていた女が花のかんばせを用意するのにそう時間はかからなかった。いや、一瞬だった。レイリエはドレスの胸元を自らの手で裂き、フランヴェルジュを誘惑しようとしたのだ。


 あんな汚い女に兄上を穢されてたまるか。


 しかし、どうやって殺せばよいものやら。

 静かに、人目につかないように?


 いや、しかし。


「ブランシール……」


 フランヴェルジュが呼んだ。


「何でしょう? 兄上」


「せめて……レイリエには選ばせてやってくれ。死か審判か」


「兄上はお優しい。しかしそれは要らぬ甘さだと僕は思いますよ。守りたいものは何ですか? 生きている限りレイリエはエスメラルダの命を狙いますよ?」


 ブランシールは一蹴する。


 フランヴェルジュは唇を噛んだ。

 死しかないのか。他に道はないのか?


 悩みながら、しかしフランヴェルジュはブランシールを止められなかった。


 甘い言葉を口に出来るのは辛うじてだがエスメラルダが生きている、という事実しかないという事に、心の奥底では気付いているからである。


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