10月20日  PM23:00

 久しぶりの日記だ。もともと欝気味な性格なため、最近は自分の無力さと存在意義に苛まされて気持ち的に病んでいて書けなかった。だが、こうやってキーボードを叩ける程度には持ち直した。それだけで嬉しい。さて、この間に何があったのかを思い出してみる。



 そうそう、財布を新調した辺りくらいから運気が急下降している。20万近くあった持ち玉は壊滅し、10万くらい追加で突っ込んで7万まで持ち直したが、この先は渋くなるだろうから不安だ。先日の土曜日は寝ていたら風呂場の水道の蛇口が突然吹き飛んで、元栓があるところに施錠されていて朝まで水が止まらなくなった。後ほど経年劣化が原因だと分かったが、それが分かったところで状況は好転しない。修繕が最低1週間はかかるのはギリギリ目を瞑るが、水道を使うところに個別に配水をしているわけではないので、大本の元栓を閉めない限りは風呂の水が出っぱなしになるのだ。ということで断水生活が3日目に突入し、トイレすらまともに流せない状況だ。また、大家が「今回はお互いに折半しましょう」とか言ってきているのも気に食わない。


 そりゃ壁を切り抜いての修理になるから費用が嵩むのは分かる。だけど「はい、わかりました」と言ったら、俺に非があるようで気に食わない。そんなことは天井の雨漏りを直してから言えと、徹底抗戦をしている最中である。だけど落とし所を間違えて大家がすべてを放棄したらどうしようか。そうなったら3年の間慣れ親しんだ愛着がある部屋を出るだけ。



「まぁ…新しいねぐらを探す楽しみが出来たのかもしれないな」。



 そう考えれば、運気が下降しているのも、水道が壊れて大家と揉めているのも転機なのかもしれない。ナイルの氾濫は豊穣を培うために必要だったとかいう話も聞いたことあるし。これが終わったら、ふさぎ込んでいた俺の気持ちに新たな何かが芽生えるのかもしれないと期待すると同時に、仕事をサボりまくっている状況を変えなくてはいけないなという危機感もある。



 だけど、今日も変わらず仕事をサボった。明日もサボるだろう。今日食べたものは思い出せないが、溜まっていく期限付きの仕事は爆弾となり、破裂する日を待っているのは鮮明にイメージできている。そんな背徳的なナルシズムと慢性的なカタルシスに浸れる間はまだ余裕だね。状況はすでに変わっているというのに。


 だが、最悪の中からも学ぶことはある。今回の件で分かったのは、緊急対応の業者は何でも対応できるわけではないということ。そして、東京ガスや水道局と言ったインフラ屋はくそだということだ。当時の状況は動画で収めているから、暇を見つけて編集してみようと思う。


 みんなも断水生活をしてみるといいよ。「今まで通りの生活」というダンスは出来なくなるから。そこから生まれる新しい何かは必ずしも希望的なものと限らないけれど。


 上手いこと言おうと思ったけど、全然上手いことなんて言えなかった。まぁいいや。 おやすみなさい。 

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