聖母マリアについて……

ネコ エレクトゥス

第1話

 役に立つかどうかもわからないラテン語を勉強し始めて数か月、それでも楽しい発見があった。その一つ。

 聖母マリアで有名な「マリア」という名前、実はラテン語の「MARE」海という言葉が語源であるらしい。英語で言う「MARIN」海や、フランス語の「MER」海もこの語がもとになっている。マリアが海を意味するというのはヨーロッパ言語を操る人には当たり前なのかもしれないが、そうじゃない人には面白い発見。

 しかし、ユダヤ人の女性であるマリアが何故ラテン語系の名前を持つのだろうか。当時流行した名前なのだろうか。ただマリアという名前は当時のことを記した本にも出てこないような気がする。それとも僕の勉強不足だろうか。

 しかしキリスト教徒の人ならばキリストの母の名前が海を意味する名前を持つのもまた神の意志である、と言うのだろう。


 ここで思考が止まってしまった。

 今週は馬券が買える。

 考え事をしようとすると週末の競馬のことが頭に入り込んできて全然進まない。


 若い時はかなり競馬にのめりこんだものの、もうそんなこともなくなった。年に二回くらい馬券を買う程度。ただ大きなレースがある時は結果をチェックしている。

 しかし今年は一回も買ってない。そろそろ買ってもいいんじゃないか?買いに行こうよ。いや買うべきだ!

 コロナ問題もあって今年は禁欲生活を続けていたせいだろうか。何かをしたい!

 ということで週末は行ってこようかなと思う。


 キリスト教徒ならばこう言うだろうか。

「わが罪を許したまえ。」

 興味深く、徳のある話はまたいつか。

 


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