第2話 抜け出せない林の中

ここにきたのはいいのだがあの神は林の奥底にリスポーンをしたに違いない。

まずは歩いて村とか人とかを探すしかない。

俺は林の中を探索してどうにかこの林から抜け出そうとした。

数分歩くと一人ポツンと林の中に人がいた。

おぉ、やっと人を見つけたよし声をかけよう。

いや、待てよ俺はここ数年誰とも会話をしていない。

もちろん両親ともだ。

両親は日本を出て行き海外生活をしておりなにも文句は言われないから気楽でよかったと思っていた。

欲しいものも飯もすべてネットで注文などしていたので話すことはまったくなかった。

強いて言うならギャルゲーの女子と話していたぐらいで、いや、あれは話していると言っていいのだろうか。

まぁ、そんな事はどうでもいいのだが久しぶり会話をするので少々緊張はする。

後ろ姿で顔は見れないが後ろ姿から見る限りかなり美人に間違えはない。

黄色の髪でふわふわとした髪質。

そしてかなり細い体。

これは間違いないおれの最初のヒロインだ。

俺は恐る恐る後ろから声をかけた。

「あの~すいませんここどこですけね?俺目が覚めたらここにいて」

俺が言うとなにやらぼそぼそと言っている。

「あなたはなぜ私に声をかけるのです」

その言葉はちゃんと聞こえた。

なぜ声をかけるのか。

そんなの一つしかない!。

「君の事好きだから!!!」

「あらうれしいわ~」

ん?なんだこの年をとってそうな声がはらがらで今にも死んでしまいそうな声。

金髪の女性はこちらに振り向いた瞬間。

俺は叫んだ。

「うぎゃぁあ!!!!!!!!!!!!!!!」

顔がしわしわで骨まで見えている。

これは完全におわた。

俺の異世界生活で一番最初に出会ったのがばあさんだと?!。

こーゆのは林の中で一人でさまよっている美少女と偶然出くわすっていう定番イベントだろうが!!!!。

おのれ神め!リスポーンから出会いから完全にゲームオーバーじゃないか。

「それで私になにかようかね?」

「あ、えーとそのおばあさんこそどうしてこんな林の中で一人でいるの?」

「あ~それはな私は今迷子でな~ここがどこかわからないのじゃあ~」

このばあさんも迷子かよ!てかどこから来たら迷子になるんだよ!

「そ、そうですか、なら一緒にここから出ましょ」

「お~ほんとうかいありがたや~」

ここ本当に異世界だよね?最初からなにかがおかしいような。

だいたいばあさんと探索するとか初めてなんだが。

「えーとあなたのお名前はなんと言うんだい?」

ばあさんが俺に名前を訪ねてきた。

たしかにまだ名も名乗っていなかった。

「俺の名前は 神田 神」

「神は神っていう字だよ」

俺が転がっていた折れた木で教えた。

「これはなんという字だい?」

そっかここは異世界だから日本の字はわからないのか。

「ま、まぁそーゆ名前だ」

「ばあさんは?」

「私は イリスって名前だ」

「イリスって名前なんだね!」

こんな年齢でしかもイリスって普通なら美人がつけそうな名前だが。

まぁ、異世界だいこーゆこともあるのかもな。

「そ、それじゃイリスばあさん先進もうか」

「あぁそうじゃな」

しばらくしてイリスばあさんとどうにか林から抜け出そうとしたが全く抜け出せない。

まさか考えたくもないが無限ループみたいになっているわけじゃないよな?

一生抜け出せない道みたいな。

ま、まさかな。

そして夕方になり夜になった。

さすがに引きこもりの俺も体力の限界が。

「イリスばあさん今日はこの変にして朝になりまで休まないか?」

「そうじゃの私も疲れた」

まさか最初の異世界生活でこんなばあさんと一夜を過ごすことになるとは思いもしなかった。

やっぱりおかしいだろこの異世界。

周りは林で真っ暗光がない。

「光が欲しいな」

俺がつぶやいているとばあさんが手から火を吹き出した。

「す、すげえー流石異世界!」

俺は今日初めて異世界に来たことを実感した。

「そんな驚くこともないじゃろう誰でもできることじゃ」

「だ、誰でもできるの?!」

「ん?あぁ」

ばあさんは不思議そうにしてたが俺からしたら驚きだ。

「にしても神おぬしは珍しい恰好をしているな」

たしかに今の俺の格好黒のジャージだからな不思議でも仕方がない。

「ま、まあね遠い国から来たからさあははは」

俺はわざとらしく笑いながら流した。

まぁ、ばあさんは不思議そうな顔しているが。

「にしても全然この林から抜け出せないなどーなっているんだ?」

「もしかしたら、魔法で抜け出せないようにしてるのかもしれないな」

ばあさんが急に意味わからん事を言いだした。

「え?そんなことできるのかよ?!」

「え?あ、まあだがそれはすごい魔法使いじゃないとできないことじゃ」

「魔女か上級魔法使いぐらいしか」

「な、なるほど」

たしかにこんな抜け出せないければその考えも疑うか。

だが、なぜそんな事をする必要がある?異世界に来たなにもできない俺とただのばあさん。

俺は考えた結果一つしか思い浮かばなかった。

でも、可能性は低い。

俺が考えているとばあさんは横になった。

「私は疲れたのでさきにねさせてもらうよ」

「え?あ、おやすみなさい」

「おやすみ~」

のんきなばあさんだな。

俺も寝るか。

目を閉じ深く眠ると声が聞こえた。

「我は神である」

このフレーズどこかで。

俺はとっさに目を開けたらまた同じく真っ白な空間になっている。

まさか。

「我は神である」

上から聞こえるこの声神。

俺は怒りをぶつけた。

「お、おい!神!なんだこれは最初からこれはあんまりだろ!!林の中無限ループみたいになっているし一人の金髪少女かと思ったらもう行くところまでイッタかのような顔

している老人ばあさんだし送る異世界間違えてねえか?」

「いや、間違えてはない」

「おぬしそこから抜け出したければその人を落せ」

一瞬この神はなにを言っているのかわからなかった。

「神今なんて言った?」

「その女性を恋に落としたら抜け出せる」

「お、お前なに言っているんだ!!!!いくら神でもそれはダメだろ!!!契約は美少女を落してハーレム国を作り国王になることだろ?」

「そうです」

「いや、ならどうしてあんなばあさんを落さなければならないだよ!」

「ま、まさか」

「そなたにいるその女性は美だ」

「ではまた会おう」

「おいちょっと!」

また光だし目を閉じた。

その後すぐ目を開けたがそこは林の中。

となりには眠っているばあさん?!!

え、待てなんだこればあさんじゃなくなってる?!

それは目がくるりとしていて肌は真っ白でつやつやしておりとても柔らかそうな口になっている。

まて、どーゆことだ。

昨日まで死にかけばあさんが起きたら超人美少女になっているだと?!?!

おれが驚いているとその美少女が起き上がり目をこすりながらおはようございますと言った。

声は幼い声をしている。

美少女は自分の声が変わっていることに気づき驚いている。

「あれ!どうして!私元の姿に戻ってる?!」

自分の顔を触ったりしてその後俺の顔を見てとても顔を赤くして耳まで赤くなっている。

「あ、あのあなたは一体?」

俺が美少女に聞くと「わ、わたしはイリスです」


はぁ?!?!?!?!?!?!?!

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異世界に行ってハーレム国王を実行します 瓢水カケル @TAKU455

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