第7話

私は旅に出た。

バルと、共に・・・


「めぐみ、よろしくね」

「うん。ところでバル?」

「何?」

「このコスモスの種は、どんな種なの?」

「いろいろなんだ?」


いろいろ?


「このコスモスの種は土により、咲かせる色が違うの」

「じゃあ、青や紫も咲くの?」

「そうだよ」

「で、お兄ちゃんは?」

「王は精霊王としての仕事があるからね」

「そう・・・」


お兄ちゃんに会えたのはいいけど、寂しい。


「私のお父さんは、どこにいるの?」

「あしながおじさんは、知ってるよね」

「うん。私の銀行に振り込まれている名義人」

「正体は、もうわかるよね?」

「お父さんでしょ?バレバレ」


ほかにいないもの


「半分正解」

「もう半分は?」

「めぐみ自身だよ。つまり、あなたはあなた自身に援助してたの」


複雑だな・・・


「行く場所は、コスモスの種が示してくれる。そこへ行けばいずれお父さんと合流できるわ」

「気が長いね」

「うん」


コスモスの種を見る。

赤く光る。


「どうやら、A地区へ行けという事ね」

「ところで、どうやって生計立てるの?」

「この世界は、半分は精霊界。仲間がいるから、衣食住には困らないわ」


あらたな疑問がわく。


「ところでバル」

「何?」

「元の時間帯に戻ったら、あなたはどうするの?」


バルは、間を置いて答えた。


「他の誰かを誘うよ。さあ、行こう」


こうして、私とバルは旅に出た。


そして、少し先に懐かしい顔がある。

あれは・・・お父さん?


「めぐみ、大きくなったな。待ってたぞ」


すぐ会えた・・・

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秋の日の再会 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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