第9話 俺の過去2

 さて、続きの話をしよう。


 あの日から数日が経ち、落ち着いてきたと思っていた頃、掃除をしていた人からある話が俺の耳に入った。


 それは、あのいじめをしていた集団の話だった。


 あいつ等は問題児としては教師の中で知るものは多かったので、あの事件のことを遅くにしった教師はいじめの集団をしかり、その集団は解散した。


 しかし、それを面白くないと思う者が1人いたらしく、そいつは俺が先生にチクったと勘違いし俺の妹をターゲットに変えやがった。


 そのことを妹に知られる前に、何かが起こる前に止めたかった。


 だから、妹を待ち伏せして狙っていたそいつを見た俺は喧嘩した。


 損な役回りを勝手にしたせいで、先生たちには大目玉をくらい、小学生での嫌な事件は終わりを告げた。


 そう思っていた。


 思いたかった……中学に上がるまでは……。


 あいつらは中学も同じ学校だった。


 やっと、離れられるとあの頃は思っていたのにだ。


 しかも、入部を決めたサッカー部には、妹をいじめようとしていたあいつがいた。


 サッカー部に入ったあいつは言いました、言ってきやがった、言いやがった、しつこいしここまでやるのかと。


「妹を狙われたくなかったら……お前がサンドバックになれ……」 


 この時俺は、妹のことはどうでもよかった。


 小学生の時は、兄は妹を守るものだと強く母に言われてたせいか許せなくなってむきになって守ったが、あいつはもう中学生でいろんな理不尽にも耐えなければならないこともある。


 それを知るいいチャンスだと思った。


 しかし、俺でも許せないことがある。


 あのクソ野郎が、妹の夢まで奪ってしまう可能性を作ってしまうことだ。


 あいつは何がきっかけか知らないが、必死にこの時から医者になるために勉強を頑張っている。


 俺には夢も欲もない……だから夢をもっているやつが羨ましいし、尊敬している。


 妹はもう兄である俺が誇れる存在になってしまった。


 だから俺は、あいつに言った……。


「分かった……」


 これで分かっただろう?俺がかっこ悪い理由が、結局これは自己中心的考えで動いた俺の末路。


 その後、高校に入った俺はもう疲れてしまい、部活には入らずアニオタになり、ダラダラ学校生活を過ごすことになるのでした。


















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