生きる術を学ぶことは重要で、働く術よりもはるかに大切な術であると言えよう。どうにしたって、職を失ったとて私たちは生きていかなければならないのである。日本という国は恵まれているから働く意思さえあればどんな援助だってしてくれる。アジア圏でこれほどまで生活に負担のかからないのは稀であろう。とはいえ即座に生活保護。というわけにはいかないので自分自身で何かしらの手立てをしてあげなければならないことになる。かつては生活の知恵とも呼ばれたが、今では生きる力や生きる術という風に言われることが多いように思える。生きることは心臓を動かすことだから心臓を動かすにはカロリーが必要である。私自身本当に苦戦したときがあったが猫缶にマヨネーズをかけて過ごしたのはいい思い出だと思う。それくらい生きることにどん欲になれば何でもできるものである。一食が30円でホームセンターで買えるので試してみるといい。米なんてなくてもたんぱく質さえとれば人間生きていける。と、そういうことを言いたいのではなくて、生きるためには知恵が必要である。生きるために、働くために。三者三様なので人のまねでは生き残っていけない。自身の体験を最大限生かすことが大切なのである。それがどれだけ屈辱だろうと、悔しいことだろうが人生の糧になるのである。どういう術を手に入れるのかは己自身の努力によるけれど、ひとまずは成人していれば自分のためになることの一つや二つは持っているだろう。どうこうしたって、人の真似をしてもうまくいかないモノは出てくるから試行錯誤が必要になってくる。誰と比較するのではなく自分自身と比較することが大切なのである。それ以上のことはおのずと出てくるようになる。

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